読売新聞も参戦

「スマホ持ってるのに貧困!?」 バッシングから貧困問題を考えます (読売新聞(ヨミウリオンライン)) - Yahoo!ニュース


ついに読売新聞も。この記者も「貧困叩き批判」の側にかなり傾いてはいるけれども、左翼論客・メディアほどステレオタイプではない。そりゃそうだ。普通はもっと多様性があるはずであり、あんな画一的な論調が不自然なのだ。

 掲示板サイト・発言小町に「手取り―家賃が8万5000円未満は貧困」というタイトルのトピがありました。

 この定義を見かけたトピ主さん。ご自身の「家賃以外の生活費」は7万円とのこと(貯金をしているので定義にはあてはまらない)ですが、7万円でも「普通の生活」を送っているように感じるため、「この定義はどうなのか?」と尋ねています。

その「発言小町」のトピはこれ。

手取り-家賃が85,000円未満は貧困

貧困の定義で
「手取り収入-家賃=85,000円未満」というのを見ました。

私(独身)は家賃以外の生活費は7万円です。
(貯金をしているので、定義には当てはまりませんが)

食費3万円、光熱費1万円、ネット+スマホ8千円、小遣い1万5千円、
保険4千円、雑費3千円 ですが、
普通の生活を送っていると思っています。

家賃の高い東京都内はともかく、
定義のレベルが高いように思うのですが、どう思われますか?

手取り-家賃が85,000円未満は貧困 : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞


相対的貧困単身の貧困線は122万。月当り約12万。家賃3.5万として8.5万。このトピ主は7万円で生活しているという。内訳を見ると「小遣い1万5千円」。家賃抜き8.5万なら小遣い3万になる計算。それなりに余裕がある。ただし内訳に交通費が入ってない。徒歩か自転車か?もしくは通勤手当は所得に含まれるのに含めていないのか。


母1人子1人の貧困線は173万。月当り14.4万。例の家は家賃6万と推定されるので家賃抜きで8.4万。この所得で上のケースをあてはめれば1人なら約3万円残る計算。しかし2人家庭だから残るとは到底思えない(しかも交通費娘の分だけで1万かかる)。


つまり、読売記事が紹介するケースを女子高生の家庭にあてはめれば、女子高生の消費は不可能だということになる。

 レスのひとつを紹介します。

 「だって、貯金できず、生活費が本当に7万円しかなかったら、子供を大学に入れられませんよ。大きい病気をしたときに、貯金ができてなかったら、どうなるんです。(中略)結局は、貧困ってそういうことなんです。毎日の生活のレベルのことではないんです。パソコンを買い替えられるか、靴がボロくなったときに買い替えられるか、そういう話です」

この人は生活費が7万だったら「パソコンを買い替えられるか、靴がボロくなったときに買い替えられるか」という話をしている。


ところが記者は

 親は自分の靴は買い替えずにボロのまま。でも、子どもは自分のバイト代で好きなライブのチケットを買う――こんなケースは、「困ってないんだから、我慢するべき」なのでしょうか?

という。話がまるで噛み合ってない。子どものバイト代は世帯所得に含まれるということを知らないのだろうか?


もちろん子どものバイト代を含めたら相対的貧困の貧困の定義に入らないから貧困ではないというのは酷だ。という話としてならわからなくもない。しかし定義はそうなっているのだから、定義の上での相対的貧困の貧困なのかどうかが問題になる。


やはり、ここでもおかしな話になっている。