反米嫌日戦線

「反米嫌日戦線 LIVE and LET DIE(美は乱調にあり)」というブログがあります。このブログが今月、更新停止措置になったそうです。そのことはあるブログを読んで、少し前から知っていたのですが、そこに書かれていることが「陰謀論」っぽかったので流し読みしていました。それが今日いくつかこれについての記事があったので、ちょっと調べてみました。
 まずはこのブログについて。タイトルを見ればこれが左翼系のブログであることは一目瞭然です。ここにコメントしている人たちや、トラックバックしている人たちも、そっち系統の人たちで、俺はといえば、それらの方々を生暖かい目でヲチしていました(もちろん見てるだけで突撃などいたしません)が、今月になって巡回先を整理した際にRSSリーダーの登録から外していました。そういうわけなので、このブログが更新停止になったところで、どうということはないのですけど、俺自身がブログを削除されていますので、やはりどういう経緯でそうなってしまったのかに興味があるわけです。
 当初はいろいろな憶測があったようですが、どうやら、同じサービスの別のブログにトラックバックして、それが相手の記事への批判的内容であったからではなかろうかと考えられているようです。その記事もトラックバックした記事も現在は削除されているようです。で、その記事の内容はどういうものだったかというと、俺もこの手の話には慎重になっていますので、ここには書きません。気になる人は、
「エクソダス2005《脱米救国》国民運動」
あたりを読んでみればわかるかもしれません。一読した限りでは、批判ではあっても相手を誹謗中傷するような内容だとは思えません。で、この手の方々は「陰謀」がお好きなので、「反体制」であったからなんて声もあるのですが、俺はそういうことではなかろうと思います。なぜなら俺は「反体制」ではなく(体制べったりでもないですけど)、むしろ反左翼であるのに削除されているからです。
 ではどうしてなのかと問われれば、サービス側の説明がないので、わかりませんし、わかりようもありません。しかし、その文面を熟読するに、「NGワード」ではなかろうかという言葉があります。もちろん何が「NGワード」に指定されているのかということは、サービス側が決めて、それは通常公表されていませんから、そうなのかわかりませんけど、検索すると「放送禁止用語」とされている言葉ではあります。それが規約に抵触したのではなかろうかと思うのです(あくまで俺の推測です)。
 俺は自分のブログが削除されたとき、納得できなかったので、検索して過去に削除もしくは、削除の警告を受けたブログについて書かれたものを探したのですけど、その時、こういう事例がありました。そのブログはエラーが頻発するのでサービス側に問い合わせたそうです。すると返事が来たのですが、その際、その人のブログに不適切な表現があるので、対処しなければ、削除等の措置を取ると通告されたそうです。やぶへびと言う奴です。
 ブログは膨大な数にのぼりますから、サービス側が全ての記事をチェックすることは事実上不可能です。ですから、主に読者からの通報等によって該当する記事を調べて、措置を取ることになっていると思われます。逆に言えば通報等によりサービス側に知られるまでは、ほぼノーチェックの状態になっていると思われます。ということは同じようなことを書いていても、知られれば削除・知られることがなければそのままということになると思われるわけですが、その削除の基準がどういうものかはブロガーにはわかりません。
 上のケースでは、「わいせつ」なものがあったということらしいのですが、おそらく、そのサービスの基準は相当厳しいものであると思われ、しかしながら実際に削除されるケースが多いわけではなく、多くのブロガーがそんなことは気にせず、それと同じようなことをしているのではなかろうかと思います。ですが、サービス側に知られてしまえば、削除される恐れがあるということではないでしょうか?(ちなみにそのブログは結局は削除されてませんけど)
 と、ここまでほとんど想像で書いているのですが、俺はそういうことなんじゃないかと思っています。ということは、もしブログ同士のトラブル等で、一方がサービス側に苦情を言った場合、そのトラブル自体は削除の対象でなくても、そこに「規約違反」が含まれていた場合、削除される危険性があるということで、しかもその基準が不明であるわけで、それはサービスによって、緩やかなのもあれば、とてつもなく厳しいところもあるでしょうから、こちらが社会通念上許される範囲だと思っていても、それはあくまでこちら側でそう考えているだけであり、向こうはそうでない場合もあるわけで、要するに、余程気をつけて書かなければ、思想の左右、体制側・反体制側にかかわらず、いつ何時削除されるかわかったものではないというのが現実なのではなかろうかと思うのであります。
 それにしても「反米嫌日戦線」の場合、更新停止にはなりましたけど、当該削除された記事以外は今でも見ることができるわけで、記事を他のサービスに移転しようと思えば、多少手間がかかるにしても可能なわけで、何の通告もなしにいきなり全ての記事が削除された俺よりも遥かに恵まれていると思います。