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「ニセ科学」入門
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html
俺はこの手の話が大好きなんです。ただし、自然科学でなく社会科学の方ですけど。だから具体的な事例にはあんまり興味ないけど「考え方」からは得るものがたくさんあります。で、この問題はなかなか複雑で、そう簡単に説明できるものでもありません。本当に興味のある人は、このエントリーの下部にある、参考文献を読むことをお薦めします。
参考文献中、何といっても基本中の基本は、マーチン・ガードナーの「奇妙な論理」ですね。これは外せません。それと、マイケル・W・フリードランダーの「きわどい科学」もお薦めです。
- 作者: マイケル・W.フリードランダー,Michael W. Friedlander,田中嘉津夫,久保田裕
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 1997/04
- メディア: 単行本
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「正しい理論」が科学界で長い間、認められなかったということになりますが、それについて著者はこう述べています。
それは科学の保守性であり、たとえ少しの証拠はあるかもしれないが、結論を下すには不十分と思われる過激な学説を、一気に受け入れることはないという体質である。(中略)確かに、大陸移動説を完全に排除することもなかったが、(もしそう呼べるとすれば)革命はまったく新しい実験技術が導入されてはじめて起こったのである。(以下略)
つまり、「大陸移動説」はそれなりに魅力ある説ではあったけど、科学はそれだけでは受け入れない。確かな証拠があって認められたってことですね。
世の中には「本物」と「偽物」の中間に位置する「灰色」の部分があります。重要なのは、それを「偽物」だといって排除することでもなく、だからといって「本物」だと早急に結論付けることでもなく、より確かな証拠が出るまで保留しておくってことだと思います。
何が言いたいのかというと、例の「日記」の件も、やはりこのような態度で読むのがよろしかろうということで、この前書いたことの追記のようなものです。