「ブログの閉鎖」にまつわる問題

閉鎖のススメ(ekken♂)
http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-211.html
に言及しているブログのリンクがある。で、これは個人がブログを閉鎖することについての話が主な論点。


それはそれとして、俺が気になることは、現在のブログサービスが、将来も永遠に続くかといえば恐らくそうではなかろうということ。
例えば、新しいサービスが登場して発展的に消えていくということは有り得る。その場合、過去のブログ記事はどうなるのだろう?そのへんはサービス側ちゃんと考えてくれるかもしれない。


しかし、去年の11月にmelma!blogが終了したように、これから先サービスが撤退することも十分有り得る。今年はライブドアが不祥事でブログから撤退するんじゃないかと一部で噂された。俺はほとんど無知なんでわからないんだけど、そもそもブログサービスって儲かっているんだろうか?儲からないとすれば撤退するのは企業として当然の行動だ。


過去ログを他サービスに移転させるのは大変な作業だと聞く。「インポート/エクスポート機能」というのがあるそうだけど、それでも面倒臭がりは、そんなことしないだろう。第一、過去ログを読む奇特な人は滅多にいないし、滅多に読まれないものを、わざわざ再アップするなんてモチベーションが上がらない。というわけで、多くの記事が消滅してしまうのではなかろうか。


そうなった場合、個人的に残念だと思う人はいるだろう。あるいは仕方がないと思う人もいるだろう。大した影響は無いと思う人もいるだろう。
で、これは同時代に生きている人の感想。


しかし、これを「歴史史料」として考えた場合、それが消滅してしまうことは、過去がどういう時代だったかを考える場合に大きな支障を来たす恐れがあるのではないだろうか。大袈裟かもしれないけど、歴史研究の障害は、当時は価値あるものと考えられていなかったものが史料として保存されていないということが大きいと思う。


そう考えると、数十年、数百年後の未来のために、ブログ記事を「歴史史料」として保存しておく必要があるのではなかろうか?そうは言っても、コストもかかることだろうし、全部を保存するわけにはいかないだろう。かといって、現在、高い評価を受けているものだけを保存するというのも問題があるだろう。「ガラクタ」の中に将来貴重な史料になるものが含まれているかもしれないからだ。そのへん何か対策が考えられているのだろうか?


※ 現在「インターネットアーカイブ」とか「ウェブログ図書館」等があるけど、いろいろ問題があるそうだ。
インターネットアーカイブの諸問題
http://dhr.at.infoseek.co.jp/simple_webarchive2.htm