選民思想

ところで、上で「選民思想」と書いたのは、他所での議論で「選民思想」と使われているから使っているまでで、
選民(ウィキペディア)
で使われている「選民思想」とは意味が違うと思われ。


で、こっちの「選民思想」とは、「民主主義」をその社会の成員全員の中の多数意見を尊重する思想と定義したときに、それと対立する概念として、ある特定の集団が社会の規範や方針を決定する考え方だと理解した。そういう意味での「選民思想」としては、例えば江戸時代の武士による統治とか、貴族による統治とかが連想できる。


封建社会と民主主義を比較すれば、民主主義のほうが良い」と長いことそう信じ込まされてきたんだけど、深く考えると何でそうなのか良くわからなかったりする。


勿論、武士に遭ったら土下座しなければならないとか、無礼打ちされるとかは勘弁してほしいけど、江戸幕府が現在まで続いていたとしても、さすがにそういうのは廃止されていると思うんだ。身分制度で才能があっても出世できないというのが問題かもしれないけど、俺はどっちにしろ才能がないから、下流社会に属しているんで関係ないな。


まあ、実際、「民主主義」のほうが優れているというのは、それはおそらく間違いないんだろうけど、どこが優れているのか説明しろといわれても、説明できる自信は俺には全くなかったりする。


ただ、江戸時代の「選民」である武士は、ご先祖様が優秀だったということであって、本人は優秀なのから凡庸なのまでいたわけで、それがけしからんと言う人も多いだろうけど、「優秀な人」が支配階級になるという「選民思想」よりはナンボかましなんじゃなかろうかと思ったり思わなかったり…