例のDJ OZMA騒動

俺は去年の紅白見てない(裏番組も見てない、夕方から強烈な眠気が襲って寝てた)ので、どうでもいいかと思ってたんだけど、まだ騒動がくすぶっているようなので、ちょっと書いてみる。


俺がこれを知ったのは、痛いニュース(ノ∀`)でなんだけど、そこにアップされていた画像を見ると、一瞬、本物の裸のように見えたんでビックリ。良く見ればボディースーツだってわかるんだけど、こりゃひどいと思った。


で、その後、動画見たんだけど、画質が悪いんで、どうもピンとこないし、思ったほどエロくはなかった。リアルタイムで見たら、「あれ裸?でもまさかNHKがそんなことするわけないし、どうせ着ぐるみだろう」てな感想だったと思う。個人的には、面白いかといえば、そんなに面白くないし、かといって、けしからんとも思わない。どうでもいい。紅白にそんな思いいれはない。


ただ、これは俺の個人的な感想で、紅白の平均視聴率は30パーセントを越え、DJ OZMA出演時の視聴率は43%と高かった。しかも、「猫が見てても視聴率」などと言われる中で、紅白は家族揃ってお茶の間で見ているという状況でのものだから、昔ほどではないといっても凄い。そもそも紅白なんてものは、面白いから見るというより、恒例行事というべきもので、家族揃って見ることに意義がある。俺も実家に帰っていたら、見ていただろう。


そういう親子、あるいは孫を加えた三代、あるいは兄嫁・妹嫁を加えた一族で見ているところに、エロが出てきたらどうなるかっていえば、そりゃ反応に困る場合もあるだろう。気まずい思いをさせたNHKに怒るのも無理もない。このあたり、どういう状況で見たかによって大きく違ってくる。単純に個人として許容できるできないの問題ではない。


で、そういうことをNHKがわからなかったのかといえば、そんなことはないだろうと思う。ただし「マンネリ化した紅白に風穴を開けてやるんだ」みたいな中学生並の発想があった可能性もないとはいえない。


そこは良くわからないんだけど、個人的には、紅白の「おわび」での、「会場では笑いが出た」という発言や、報道で出てきた写真を見ると、ボディースーツの女性が腹筋の線とか大げさに書いてあって、到底本物の裸には見えなかったというところからして、これは、ボディースーツに照明が当たって、皮膚の色がリアルになってしまい、それがテレビ画面で見ると、本物の裸に見えてしまうということが予想できなかったのではなかろうかと、現場の人間にしてみれば、明らかにニセモノの裸だから、多少ふざけてるけど、この程度なら大丈夫だろうと思ったのではなかろうかと、裏の思惑があったのではなくて、単純な行き違いなのではなかろうかと、まあ、このように思うわけであります。


それともう一つ、NHKに抗議したのは視聴者のうちの少数だから、大問題でもなんでもないなんて意見もあるけど、少数だというのは、そりゃ確かにそうだ。「声の大きな人」を取り上げて世論であるかのように印象付けることはしばしば行なわれている。しかし、抗議したのが少数だから問題ではないというのも、また「奇妙な論理」だ。なぜなら抗議する人は常に全体から見れば少数だからだ。多くの人は問題だと思わなければもちろん抗議しないし、問題だと思っても抗議しない。で、実際の世間の反応はどうかというと、ちょとわからない。ただし、ネット上の反応では、批判的な人は決して少数ではない。かといって多数でもない。どのくらいの割合かは不明。意見が割れているということだけは言える。「抗議したのは少数であって実際の世論は違う」というのなら筋が通っているが、「抗議したのは少数だから問題じゃない」というのはどう考えたっておかしいのだが、そういうことを平気で言う社会学者は実在する。