ポチの語源

「はなさかじじい」では、裏の畑で鳴くのは「ポチ」だが、この「ポチ」というのは、フランス語の「petit」から転化したのだそうだ。といっても、実はネットで仕入れた情報で、ざっと見たところ、「petit」説が有力なようだけど、他にも英語の「spotted dog」からだとか、「これっぽっち」からだとか、「pooch」からではないかとか、「斑(ぶち)」からではないかとか、実に様々な説がある。どの程度根拠があってのものなのか、ネット情報ではよくわからない。


俺が魅力を感じるのは、おそらく一番少数意見だと思われる「法師」説。


法師とは仏法に精通した人のこと。で、仏教というのは宗教ではあるけれども、大陸から来た科学技術でもあった。仏教に精通している法師は、高度な技術者であって、治水や土木と深く関わっていた。また井戸掘りや鉱山の開発にも関わりがあった。


「はなさかじいさん」の犬には名前が無く、ポチになったのは明治になってからなのだそうだが、犬が「ここほれわんわん」と鳴いて、正直じいさんが掘ってみたら、大判小判がざくざく出てきたというのは、法師が鉱脈を発見したということを表現しているのではないかと、ついつい思ってしまうのである。


そこで思い出すのが、高野山開山伝説。弘法大師が根本道場を探すために山中をさまよっていたところ、二匹の犬を連れた狩場明神に導かれ高野山に至ったという。この伝説が鉱山と関連しているということは多くの人が指摘している。


「狩場明神 鉱山」(Google 検索)


まあ、ただの思い付きなんですけどね。犬のことを「法師」と呼んだという証拠はおそらくないのだろう(あれば定説になってるはずだから)。ただ、思うに、史料にナントカ法師という名前で書かれているのが、人間ではなく実は犬のことだったなんて可能性を妄想してみたり…


(参考)
OKWave 「ポチ」の語源は?
ことば会議室: ぽち(Yeemar)