「神はいない?」

らばQ : 「神はいない?」偉人たちの無神論的な50の格言


無神論」と書いてあるけれど、それが即「宗教」の否定につながるかといえば、そういうことではないと思いますね。


ディズレーリは国教会徒だし。「知識の限界で宗教が始まる」というのは、宗教を否定的に述べたものではなく、「知識の限界」について述べたと思うんですよね(よくわからんけど)。


他のも、どういう時代に、どういう文脈で、何について言っているのかを理解しないと、とんでもない誤解をしてしまいそう。


エリック・ホッファー(Eric Hoffer)
43.「『熱狂的な信者』の反対は『熱狂的な無神論者』ではなく、神がいようといまいと気にしない『穏便な皮肉屋』である」

後半部分はよくわからないけれど、「『熱狂的な信者』の反対は『熱狂的な無神論者』ではなく」というのは、その通りだと思いますね。

十九世紀イギリスのほとんどの国教徒は非国教徒やメソジストの「熱狂」を嫌悪したが、この感情をたいていの保守主義者も完全に共有していた。宗教はそれ自体として好ましいものだし、また、もし宗教が国民という公的集団の中へ個人的信仰を侵入させるための基地になるのでなければ、たしかに宗教は好ましいものである。だが、今日の「道徳的多数派」(モラル・マジョリティ。テレビ伝道師ファルウエルの主催する右翼的宗教団体。中絶、同性愛、女性解放等に反対。)に苛立ちをおぼえないような人は、バーク的な意味での保守主義者のなかには、おそらく一人もいなかったであろう。

(「保守主義 ― 夢と現実」ロバート・ニスベット著 宮沢克・谷川昌幸訳 昭和堂




G. K. Chesterton
When people stop believing in God, they don’t believe in nothing ― they believe in anything.