⇒憲法9条と911陰謀論、または安斎先生はどう考えておられるのだろう
今はそれほどでもないけれど、以前、俺は擬似科学批判者としての菊池誠氏に多少の危惧を抱いていた。
その理由というのが、まさに、菊池氏が「ニセ科学入門」において、安斎育郎氏の『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞社)を参考文献に取り上げていたことだった。
⇒ニセ科学入門
俺は、この本が疑似科学批判本として優れたものだとは思えないだけでなく、この本自体が、いろいろと問題がある本だと思っている、
菊池先生はコメント欄において、「あの安斎先生が代表なのに」と書いていて、あの「立派な疑似科学批判者である」安斎先生が代表なのにというニュアンスが読み取れるのだけれど、俺からすれば、やっと安斎氏の問題が取り上げられるようになったかという感じ。
菊池先生は、この際、もう一度『人はなぜ騙されるのか』を精読されてみてはいかがだろうか。
以前に書いた記事。
⇒疑似科学批判であっても
これは安斎先生が、科学の物差しでもって、運不運や精神主義などを批判しているのが、どうにも納得いかないって話(別に批判してもいいんだけど、疑似科学批判というテーマとしてはどうよって意味)。
あと一例をあげれば、「ピグマリオン効果」について記述している箇所があるんだけど、通常言われていることとは、かなり違ったことを言っているように思う(というか、ピグマリオン効果自体が疑問視されているし)。