死の恐怖

死の恐怖 - 猫を償うに猫をもってせよ

しかし一般に、子供の頃であれば、「自分がいつか死ぬ」ということに恐怖を覚えることもあろうが、大人になって、仮に90歳まで生きられると保証されて、なお恐れる人がどの程度いるであろうか。

小谷野敦先生はこうおっしゃっている。俺も自分の経験上その通りだと思う。


ところが、この前取り上げた安斎育郎先生は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞社)でこんなことをおっしゃっているんですね。

同氏が「オカルト」騒動を科学的に分析しようとした姿勢は評価できるが、その原因を「死への恐怖心」に帰するのは単純にすぎる。オカルトに振り回される若者たちは「死の恐怖」からは最も遠いのだ。

このへんも俺が安斎先生に?と思うことの一つ。