思想信条の問題

朝日社説 空幕長更迭―ぞっとする自衛官の暴走 : asahi.com(朝日新聞社):社説 - finalventの日記


要するに、政府の見解に反する思想・信条(正しい・正しくないという意味ではない)を持っていることが判明した官僚を解任することの是非ってことですよね。


学者じゃないから、専門的なことはわからないけれど、常識的に考えて「是」じゃないんですかね。だって、もし自衛隊の幹部が実はアルカイダの支持者であることが判明したとして、それが私的な場での表明だから解任できないなんて勘弁してほしいですもん(今回のケースが更迭するに値するものなのかというのは意見の分かれるところかもしれないけれど)。


その人物がそういう思想を持っているということがわかっていれば、元々採用なんてしないというケース。「後になってわかった」場合だって、その時点で解任したって構わないんじゃないでしょうかね(「前から知ってただろ」って話はややこしくなるんで省略)。


私企業についてはこんなケースがあるみたい。
私人間効力の間接適用説
ここに、「特定の思想を社是とする新聞社においてそれに反する行動をなした社員が解雇された場合」について書いてあった。


法的にはどうなってるんでしょうね。思い当たるキーワードで検索してみたけれど、さっぱりわからない。法律家のブログはいっぱいあるのに…


(追記)
郵政民営化 官僚 更迭 - Google 検索


そこで見つけた記事。
archives of bewaad institute@kasumigaseki(2005-06-26)

清谷さんがご指摘のとおり、軍隊においては命令服従が絶対であるのは当然でしょう。またwebmasterが、部下が命令に従わなくとも是とするのかとのご質問ですが、是とするはずもありません(ちなみに国家公務員法第98条第1項においていわゆる忠実義務が課されていますので、官僚にとって命令への服従は単なる道徳的・倫理的規範ではなく法的規範です)。しかしそれらは、例えばフリードリヒ2世が「意のままに議論せよ、ただし服従せよ」と述べたことと排他的であるとは思いません。命令には従ってもらわなくては困りますが、反論するのも命令違反なのでしょうか。

ついでに今回の件についてのbewaad氏の見解。
実際の理由はさておき、その歴史の不勉強さだけでも更迭に値した田母神前航空幕僚長 - BI@K accelerated: hatena annex, bewaad.com