経済学者と経済評論家

ちょっと前に、経済学者と評論家の違いみたいなことが、どこかで議論されてたように思うけれど、どこだったか忘れた。

経済評論家(けいざいひょうろんか)とは、経済についての評論家である。
経済学者とは同義ではなく、大学などの研究機関で経済理論を研究するよりは、一般社会に向けて経済の現状分析や将来動向についての解説を行う人物を指す事が多い。ただし、経済評論家はしばしば経済学者の英訳である「エコノミスト (曖昧さ回避)」という言葉で紹介される、あるいは自称する事がある。

経済評論家 – Wikipedia


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「エコノミスト」には5つの種類がある : 山崎流マネーここに注目 : トレンド : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


それはそれとして、俺は思うのだが、「科学」とは何かというとき、たとえば医学であれば、その目的は生命の維持である、その場合、生命を維持することに価値があるのかということは問わない、みたいなことを言われていると思うんだけれど、経済学だって、それが科学であるならば、目的は経済成長だったり、失業率を減らすことだったり、格差の解消だったりするわけで、その目的を達成するにはどうすれば良いのかという学問であって、その目的を達成することに価値があるのかは問われないはずなんで、その価値を論じる役割は別の者がやれば良いのであって、それこそが「評論家」の役割なんじゃないかと。


でも、
経済学 - Wikipedia
を読むと、

言い換えるなら、希少性のある資源を如何に効率的・合理的に配分するかを扱い、其処へは道徳や価値判断は一切入らないというのがロビンズの論旨である。しかし、こうした定義にはケインズやコースらからの批判もある。経済問題は性質上、価値判断や道徳・心理といった概念と分離する事は不可能であり、経済学は本質的に価値判断を伴う倫理学であって、科学ではないというものである。

なんてことが書いてあったりする。


で、実際、経済学者と呼ばれる人達が、価値判断にまで踏み込んで言及しているのを良く見る機会があるわけですよね(多分)。