昨今の状況を幕末(鎌倉幕府の)になぞらえる

明治維新のときも本当にこんな感じだったのかもな - Dancin’ in the Dark


現在の状況を歴史上のある時代にたとえるというのはよくある話。ま、面白いんだけど。


俺も昨今の状況は、幕末に似ていると思う。幕末といっても鎌倉幕府の幕末だけど。


鎌倉幕府滅亡の原因の一つとして以下のようなものがあげられる。

鎌倉幕府御家人を大量動員して応戦したが新恩給与するための土地が得られず、彼らに対して恩賞として与える物はほとんど無かった。さらには加持祈祷によって戦争に勝てたとする公家方により、本領安堵と保障されていた土地すらも旧神領は寺社に返すよう命じられてしまった。これらが永仁の徳政令の実施へとつながり、さらには鎌倉幕府滅亡へと至ってしまったのである。

元寇とは - はてなキーワード


これは良く聞く話。子供の時の俺が思ったのは、加持祈祷なんか何の効果もないのに、そんなもののために、本当に戦った武士に恩賞を与えないなんてバカじゃねーのってこと。


だけど、今思うに、当時の考え方ではそうじゃなかったんだろう(今でも詳しくないんだけれど)。加持祈祷は当時の人にとっては重要なことであり、それによって戦争に勝てたと考える人もいっぱいいたのだろう。だとすれば、寺社を保護するのは当然のことだ。そうしなければ政府に対する不満の声が出てくるだろうし、幕府の中の人が本気で加持祈祷なんて信じていなかったとしても、政治的には正しい行為なのかもしれない。


しかし、一方では武士にも恩賞を与えなければならないし、武士の側もそれが当然だと考えるだろう。


でも財源はどうする?ってなわけで幕府は困ってしまった。どっちを優先しても不満が出てくる。幕府もこれはヤバイと思っただろうけれど、解決方法が見つからない。財源の無いことを説明してお互いに譲歩してもらいたいところだけれど、どっちも自分たちの要求が正当なものだと駄々をこねたのだろう。


これは俺の想像だけれど、どっちの勢力も、幕府が努力すれば、両方の要望に応えることができるはずだと考えていたんじゃなかろうか?てなわけで、それを実行できない幕府は悪者にされて倒されてしまいましたとさ。という話じゃなかろうか。


鎌倉幕府の滅亡
建武の新政(今ココ)


なんてね。