アルプスの少女ハイジ

ハイジの原作は盗作? ドイツ人学者の指摘に波紋 - 47NEWS(よんななニュース)

2010年、ドイツの文学研究者ペーター・ビュトナー(Peter B〓ttner)により、この作品が1830年にドイツの作家、ヘルマン・アダム・フォン・カンプ(Hermann Adam von Kamp)が発表した作品「アルプスの少女アデレード(Adelaide - das M〓dchen vom Alpengebirge)」に酷似していることが指摘され、本作の下敷きとなった可能性が高いとした。この指摘にはスイスの新聞が「ハイジは盗作だった」と報じるなど波紋を広げた[1][2]。

アルプスの少女ハイジ - Wikipedia


詳細は続報を待つしかない。


気になったのは、ウィキペディアの記述。

アルプスの少女ハイジ』(Heidi)は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリ(又はスピリ)の児童文学作品である。1880年から1881年に執筆された。原題は『Heidis Lehr und Wanderjahre』(ハイジの修行時代と遍歴時代)及び『Heidi kann brauchen, was es gelernt hat』(ハイジは習ったことを使うことができる)という。

日本でよく知られる「アルプスの少女」というのはどこから来たのだろうか?

# 『ハイヂ』 (野上彌生子 訳) 家庭読物刊行会 1920年
# 『楓物語』(山本憲美 訳) 福音書館 1925年
# 『アルプスの山の娘(ハイヂ) 』 (野上彌生子 訳) 岩波文庫 1934年
# 『ハイジ』 上・下(竹山道雄 訳) 岩波少年文庫 1952年(旧版)
# 『アルプスの少女』 (中村一雄 訳、石垣好晴 画) 日本書房 1954年
# 『ハイジ』 (矢川澄子 訳、パウル・ハイ 画) 福音館書店〈福音館古典童話シリーズ〉 1974年
# 『ハイジ』 第1部・第2部(国松孝二、鈴木武樹 訳、小谷智子 画) 偕成社文庫 1977年

とあり、1934年時点で日本では「アルプスの山の娘」というタイトルで出版されていたみたい。これは日本側で勝手に付けた邦題なのか、向こうでもそういうタイトルだったのか?


「アルプスの少女アデレード(Adelaide - das M〓dchen vom Alpengebirge)」とタイトルまで類似しているのは、日本だけのことなのか?


不思議。


さらに調べてみると、
『アルプスの少女ハイジ』を最初に翻訳したのは大分の作家だと聞いたが誰か。 - 大分県立図書館

野上弥生子は、この後、小さな子どものために適当な省略を行い、邦題を『長編童話アルプスの山の娘−マダム・スピリによる』として、昭和8年2月から翌9年1月まで12回にわけ『婦人之友』に掲載しています。また、野上弥生子訳としては、昭和9年には岩波書店から完訳版として『アルプスの山の娘(ハイヂ)』、昭和25年には『アルプスの山の乙女』と邦題を変えて筑摩書房から「ハイジ」が出版されています。この後も、野上弥生子訳のハイジは色々出版されています。

野上弥生子全集 第23巻』の序跋には、「ハイジ」出版時の序やあとがきが載っており、野上弥生子はこの話を” 清新な純潔な美しい”物語と評しています。また、”ハイジHeidiは、アデレイドAdeiheidの下半分をとった愛称で、日本なら「なになにちゃん」というところだ、と東北大学の柴田先生に教えて頂いた”ということも「『アルプスの山の娘』読者のために」に記されています。

だそうな。


このサイトが大変詳しくて興味深い。
アルプスの少女ハイジという物語
これによると、「ハイジ」は匿名で発表されたそうだ。またスピリの本はそれまで主にドイツで読まれていたそうだ。


ドイツ人が今まで気づかなかったというのも謎。アダム・フォン・カンプという人はドイツではそれなりに有名な人なんでしょう。
ドイツ語・・・ALLES NEU MACHT DER MAI 五月はものみなあらたに
この曲の歌詞を書いた人だそうだ。



※アニメ「アルプスの少女ハイジ」の英語版タイトルは「Heidi, Girl of the Alps」、ドイツ語版は「Heidi」
(英語版タイトルを知ってる人が関わっているような、つまり、これは「偽書」じゃないのかって気がしないでもないが、現段階では情報少なすぎ)


※ちなみにベルヌ条約1886年に締結されたそうだ
文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約 - Wikipedia