近畿の五芒星(その2)

まずは否定論の否定を書いたわけだが、しかし、だからといってこの五芒星には無理があるだろうと思う。


先に書いたように伊勢神宮熊野大社は日本有数の神社であり、5つのポイントの中ではずば抜けている。次に伊弉諾神宮はアマテラスを産んだイザナギを祀る神社だ。伊吹山も古代以来の聖地だ。この4つはまあいい。


しかし、丹波の外宮豊受大神社は元伊勢と伝えられ、そこにらにある神社というわけではないけれど、5つの中ではどうみたって見劣りする。


それでもアマテラスつながりで伊勢神宮と関連付けた場合、伊勢・丹波伊弉諾神宮の3つは結び付くとして、今度は熊野・伊吹山との関係が希薄になる(熊野はまだイザナミとの関連がありそうな感じがするけれど)。


どうしてもこの5つのポイントを一つにまとめるのは難しそうに俺には思えますね。


(追記)
しかしながら、伊勢と熊野と伊弉諾神宮を結ぶと二等辺三角形が出来上がるというのは気になる。さらに伊勢と熊野と伊吹山を結ぶとこれまた二等辺三角形ができるわけだ。そして、これにあと一点(すなわち元伊勢)を加えると正五角形が完成することになる。あくまで可能性だけれど、五角形が一気に出来上がったのではなくて、二つの二等辺三角形を意識して元伊勢の位置を決定して五角形を作ったものだとすれば、ありえなくもないような気もしてきた。


あと『倭姫命世紀』という史料に

多賀宮一座〔豊受荒魂也、伊弉那伎神所生神、名伊吹戸主、
亦名日神直日大直毘神是也、霊形鏡座〕【別宮・多賀宮

とあるのも多少気にになる。