方位信仰

徐福伝説と八幡

⇒八幡の由来 - 国家鮟鱇 この記事に「ようかん」さんという人が 八幡は やばたとも読みますよね? というコメントをしていただいたんだけれど、それを見てまたトンデモなことを思いついてしまった。 前読んだ古代道路についての本に九州の古代道路のことが書…

近畿の五芒星(その2)

まずは否定論の否定を書いたわけだが、しかし、だからといってこの五芒星には無理があるだろうと思う。 先に書いたように伊勢神宮と熊野大社は日本有数の神社であり、5つのポイントの中ではずば抜けている。次に伊弉諾神宮はアマテラスを産んだイザナギを祀…

近畿の五芒星

この手の記事としては珍しくはてなブックマークの人気記事になっている。 ⇒近畿の主要神社を結ぶと『五芒星』が浮かぶとTwitterで話題に|| ^^ |秒刊SUNDAY 結論を先に言えば俺はこれを否定する。だけど、その前に書いておきたいことがいくつかある。 まず…

四天王寺と崇福寺

四天王寺に関して俺は他にも注目しているものがある。 それは四天王寺と近江の崇福寺の関係だ。 四天王寺と崇福寺跡を直線で結ぶと、その線上に天智天皇陵がある。 [より大きな地図で 四天王寺-崇福寺 を表示:title] 崇福寺は天智天皇ゆかりの寺院だ。 ⇒崇福…

伽藍配置は注目されるのに寺院の配置はなぜ注目されないんだろう

⇒古道から見た斑鳩宮と東西伽藍の壮麗さ: 網伸也「景観的見地からの伽藍配置」 - 聖徳太子研究の最前線 南大門、五重塔、金堂、講堂が南北一列に並ぶ四天王寺式を初め、古代寺院の伽藍配置がどうなっているかはきわめて重要であって、これまで盛んに議論さ…

国鉄の鬼門

国鉄の鬼門 - 1971年の複々線化の際に発生した「迷惑乗り入れ」騒動以来、国鉄の通勤輸送改善計画がことごとく失敗した常磐線を、国鉄本局がある東京から見て「鬼門」(北東)にあることとかけて、皮肉ったもの。 ⇒鉄道路線や駅・施設に関する俗称 - Wikiped…

大聖勝軍寺と四天王寺・法興寺の配置

『日本書紀』による四天王寺と法興寺が建立された経緯。 聖徳太子こと厩戸皇子(うまやとのみこ、当時14歳)は蘇我氏の軍の後方にいたが、この戦況を見て、白膠木(ぬるで)という木を伐って、四天王の形を作り、「もしこの戦に勝利したなら、必ずや四天王を…

金閣-相国寺-金閣

⇒asahi.com(朝日新聞社):足利義満創建の「鹿苑院」跡か 京都で遺構発見 - 文化 ところで、金閣と相国寺と銀閣はぴったり直線で結ぶことができるって知ってました?しかも相国寺がほぼ中間にある。より大きな地図で 金閣-銀閣 を表示 これは誰が見つけたの…

日光東照宮と安土山総見寺

大国大東さんという方から「一度私のブログを訪ねていただけませんか」とコメントを頂いたので早速訪問してみました。 まだ全部読んでないし、検証するのは時間がかかると思うんだけれど、とりあえず目に入ったのはこの記事。 ⇒日光東照宮本殿の正確な位置関…

大樹寺の謎(ビスタライン)

応仁元年(一四六七)八月、額田郡井田野で、尾張春日井郡品野・三河加茂郡伊保(ともに地名で、そこの誰かは不明)の兵と親忠は戦い、勝利した。それから九年を経過しても、戦場で死亡した亡魂が昼夜鬨(とき)の声をあげ、死者を葬った塚が鳴動する。人々は…

英語苦手なんですけれど

⇒ランダムに配した点がなす直線 - Wikipedia 計算機を用いたシミュレーションによって、レイライン探索家が発見したレイラインの数と平面上にランダムに点を配して引けた線の数とがよく一致することが確かめられた。これはレイラインがまったく偶然の産物で…

「ランダムに配した点がなす直線」の疑問点(その2)

『古代文明の謎はどこまで解けたか?』(太田出版)からの引用 いくつもの方法が試され、その中には一九八六年二月に放映されたBBCのドキュメンタリー番組、『いにしえの直線路の奇妙な問題』(The Strange Affair of the Old Straight Track)のために開発…

「ランダムに配した点がなす直線」の疑問点

以前書いた記事、 ⇒「太陽の道」という不幸(その2) - 国家鮟鱇 に対し、 ⇒ランダムに配した点がなす直線 - Wikipedia の翻訳者であるNubewoさんからコメントをいただきました。 この際、これに関する疑問点を改めて書いてみたいと思います。 最大の疑問は…

琵琶湖城郭ネットワーク

信長の作ったレイライン。ただし俺がレイラインと呼んでいるだけで、学者は「琵琶湖城郭ネットワーク」と呼んでいる。 大きな地図で見る Google マップで計測した各地点間のおおよその距離。 安土-坂本 26.16km 安土-長浜 27.06km 長浜-大溝 24.47km 坂本-大…

若宮大路のレイライン

鶴岡八幡宮の参道である若宮大路は北から27度東へ偏っている。若宮大路が朱雀大路だとしたらこの傾きは不自然だ。 となれば、調べてみるしかあるまい。 大きな地図で見る 見ての通り、若宮大路を延長すると、鳥越神社・浅草寺近辺を通過し、筑波山神社に至る…

若宮大路のレイライン(その2)

ちなみに俺の「発見」のきっかけは、『方位読み解き事典』(山田安彦編 柏書房)の「鎌倉-武士に広まった方位信仰」を読んだこと。方位読み解き事典作者: 山田安彦出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2001/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブロ…

久能山東照宮の参道

ところで『日光東照宮の謎』(高藤晴俊 講談社現代新書)には、こうも書いてある。 千百五十九段の石段を登ると、正面の参道は北々東に直進して、楼門・唐門から拝殿に至る(南北軸に対して三十度東の方角になる)。さらに、拝殿・本殿の軸線を延長すると、…

神社の参道

昨日の記事で誉田八幡宮の参道が三輪山・伊勢神宮の方を向いているということを書いたんだけれど、参道といえば、豊臣秀吉の墓である豊国廟の参道が西本願寺に向っている。そのことは前に書いた。⇒阿弥陀ライン 大きな地図で見る 秀吉の参道がそうならば、家…

夏至の日の出の方角とか

レイライン関係の記事を見ていると「夏至の日の出の方角」とか「冬至の日の入の方角」とか盛んに出てくる。 しかし、それが何時何分何秒で、聖地が向いている方角が何時何分何秒で、誤差が何秒あるかなど、具体的な数値を記したものを、少なくとも俺は見たこ…

伊勢と三輪山、そして誉田八幡宮

いわゆる「太陽の道」は、北緯34度32分の直線上に伊勢斎宮跡、三輪山、箸墓古墳等、日本古代の聖地が並んでいるというというものだ。現在でもネットを検索すればいくらでも記事が見つかる。しかし、それが実際には直線と言える代物でないことは既に書い…

「太陽の道」という不幸(その2)

計算機を用いたシミュレーションによって、レイライン探索家が発見したレイラインの数と平面上にランダムに点を配して引けた線の数とがよく一致することが確かめられた。これはレイラインがまったく偶然の産物である可能性を示唆している。 ⇒ランダムに配し…

「太陽の道」という不幸

日本のレイラインとして最も有名なものは「太陽の道」だ。北緯34度32分の直線上に伊勢斎宮跡、三輪山、箸墓古墳等、日本古代の聖地が並んでいるという。この「発見」は大いに話題になり、現在でもネットを検索すれば多くの記事がヒットする。 ⇒『太陽の…

空海と八幡神とレイライン

2006年12月に書いた記事。 ⇒驚くべき新事実を発見した Google マップ作ったので興味ある人は目で見て確認してください。 大きな地図で見る ※「大きな地図で見る」での閲覧推奨。地図を拡大して、「Google マップ」の左側の窓にある目印をクリックすれば簡単…

阿弥陀ライン

昨日は江戸幕府と浄土真宗について書いたけれど、このことに関して外せない重要な問題がある。それは内藤正敏氏が発見した「阿弥陀ライン」。豊臣秀吉の墓は阿弥陀ヶ峰にある(豊国廟:京都市東山区)。 なぜ、阿弥陀ヶ峰に埋葬されることに執着したかという…

桓武天皇陵はここだ!

別ブログがあまり読まれていないのでこっちで宣伝。 現在宮内庁が指定する桓武天皇陵は疑問視されている。真の桓武陵については複数の説があるが、その中で有力なのが、伏見城築造の際に削平されてしまったというもの。 その桓武陵候補地が、 ① 桓武天皇の祖…

トホホなレイライン

家康は、遺体を久能山に、葬礼を増上寺で、位牌は岡崎の大樹寺に、そして日光に小さき堂を建てよと遺言した。その、久能山と日光を結ぶ線上に世良田東照宮があり、久能山と大樹寺を結ぶ直線上に鳳来寺山東照宮がある。 ということについては以前に書いたこと…

レイラインは存在するのか?

⇒何を「検証すべき」なのだろうか(趣味のWebデザイン) 徳保隆夫さんに言及していただきました。ありがとうございます。 さて、どうすればレイラインの存在することを証明することができるのかという問題。文書史料が残っていれば証明できるだろう。だが今…

吉野裕子先生『常陸東西金砂神社「磯出大祭禮」試論』

吉野裕子先生はの論文『常陸東西金(かな)砂(さ)神社「磯(いそ)出(で)大祭禮」試論』(『東アジアの古代文化』117号 大和書房 2003年)は、日吉大社(滋賀県大津市坂本)と、その分霊を祀る東金砂神社・西金砂神社(茨城県常陸太田市)の位置地理的関係を…

Google マップで作成

大きな地図で見る 上の地図を「大きな地図で見る」をクリックして拡大して確認してみてください。二つのラインの合流地点は山田邦和教授の想定地と若干誤差があるとはいえ、ほぼ正確であることがわかるでしょう。 ⇒第50代 桓武天皇(平安京探偵団)

叩かれてもいいから話題になりたいのです

別ブログにて「桓武天皇陵はここだ!」という記事を書きました。 ⇒目次へのリンク 興味のある人は是非見てください。 簡潔に書いたのですぐに読めると思いますが、さらに要約すれば、桓武天皇陵がどこにあるのかは諸説があるんだけれど、有力な説に豊臣秀吉…