国鉄の鬼門 - 1971年の複々線化の際に発生した「迷惑乗り入れ」騒動以来、国鉄の通勤輸送改善計画がことごとく失敗した常磐線を、国鉄本局がある東京から見て「鬼門」(北東)にあることとかけて、皮肉ったもの。
鬼門(きもん)とは、北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位のことである。
常磐線が東京から見て北東方向にあるのはわざわざ調べるまでもなく感覚的にわかる。
Google マップで確認。
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赤い線が江戸城から見た鬼門の方位。
(前に書いたことがあるけれど方角というのは素人が正確に測るのは簡単ではない。ほんのちょっとずれただけで誤差が大きくなる。だから夏至の日の出の方角と一致するとか書いてあっても迂闊に信用できない。しかし大体の目安としてなら問題はない)
こうしてみると、常磐線は単に北東方面に向かっているだけではなく、松戸、北松戸、馬橋、北小金、南柏、柏、北柏あたりまでは、おおよそ江戸城(皇居)から見た鬼門線に沿っていることがわかる。
これは偶然なのだろうか?
偶然といえば偶然ではあるだろう。
この区間、常磐線は水戸街道(旧道)とほぼ平行に走っているのであった。
「水戸街道・旧道地図−千葉県内」 出典水戸街道 - Wikipedia
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というわけで、俺は果して水戸街道は鬼門を意識しているのかということに興味がある。でも、そんなこと調べようがなさそうなのでどうしようもなかったりもする。
※なお、昔聞いた話によれば、常磐線は当初の計画では柏ではなく流山を通る予定であったのに、地元の反対で実現しなかったそうだ。もしそうなってたら鬼門ラインからは外れていたはず(それでも大雑把に鬼門と呼ぶことは可能だろうけれど)。