夏至の日の出の方角とか

レイライン関係の記事を見ていると「夏至の日の出の方角」とか「冬至の日の入の方角」とか盛んに出てくる。


しかし、それが何時何分何秒で、聖地が向いている方角が何時何分何秒で、誤差が何秒あるかなど、具体的な数値を記したものを、少なくとも俺は見たことがない。実際にやってみればわかることだが、具体的にどこを指し示しているとかいうのであれば、検証するのは容易だが、「○○の方角」などという曖昧なものだと、市販の分度器などで検証しようとすれば、ほんの少し手元がぶれるだけで、全く違った結果になってしまう。


しかも、在野の研究者の場合、丁度とかいいながら、平気で相当な誤差を容認してしまうことがちっとも珍しいことではないので全く信用できない。さらに困ったことに、これは在野の研究者だけではなく、割とまともな学者であっても、数値も出さずに平気で同種のことを言っていることがある(環状列石の方角とか)。レイラインはトンデモ視されるのに、こっちは割りと受け入れられていたりする。


「方角」に関しては、素人の手に負えるものではなく、天文学・地理学に精通した人が、余程精密な機器を使って調査したものでなければならない。だから俺はそういう主張を信用しないし、自分でも手を出さない。


手を出せるのは具体的なある地点とある地点を結んでみるという場合のみである。