サマーズ氏かく語りき

コラム:資本主義なはぜ人々を失望させているか=サマーズ氏 | Reuters

生産性が急速に高まっている家電製品、衣料品、通信サービスなどを基準にすれば、賃金は過去20―30年間に大幅に上昇している。問題は、住宅、医療、食品、エネルギー、教育などの費用と比べた場合に賃金が低迷あるいは下落していることだ。


俺が2年半前に書いた記事。
経済音痴の俺が考える貧困問題・格差問題 - 国家鮟鱇

もちろん、それによって生活は豊かになる。なるんだけれど、最低限度の生活に必要な費用はある程度下がった後にはそれほど下がらない。食料の価格は100から、生産性が2倍になれば50に、4倍になれば25に、10倍になれば10にと生産性に比例して下がるけれど、減少する値はどんどん小さくなる。一方、生活に必ずしも必要とされないものの値段も同様に下がりはするけれど、最低限の生活をしている人にはそのメリットが享受できない。一方、余裕がある人も価格が安いのでそれがものすごいメリットだということに気付かないので豊かさを実感できない。


で、実際は年収100万と年収500万では、見方によっては5倍を遥かに越える差があるのだが、それが実感できないということになっているんだと思う。もし、これから技術革新があったとして、たとえばパソコンが100円で買えるような社会になることがあるとしても、パソコンを100台持ってても金持ちだという実感が湧かないし、実際に自分は貧乏人で食うものにも困ると嘆いているという世界も有りえるんだろうと思う。

同じ事言って居るんだと思う(多分)。