無駄に高学歴

「無駄に高学歴」という言葉を知ったのだった。でも何故俺のところに取材に来ないのだ!?

経済学的問題など - Living, Loving, Thinking


いやあ来ないでしょ。俺なんかsumita-mさんの年収がどのくらいあるのか知る由もないけれど、「CD買った」「本買った」という記事見るたびにリッチだなあって思ってるもん。上には上がいるかもしれないけれど、下には下がいるんですよ(たとえば俺とか。俺が高学歴なのかは微妙だが)。


さて、日本は年功序列社会で、かつ新入社員の頃は高卒であろうと大卒であろうと仕事に変わりはなく出世において差があった。大卒者は「幹部候補生」としての需要があったのだ。人口が増えていた時代には、年齢が上がるにつれて年下の数が加速的に増えていく。彼らをまとめるリーダーのポストはたくさんあった。しかし出生率が下がるとリーダーのポストも減っていく。それでも肩書きだけは与えられていた。窓際族という言葉もあた。やりがいは無いけど給料だけはそこそこもらえるという時代があった。しかしそれもバブル崩壊まで。リストラされたホワイトカラー管理職は肩書があっても技術的な能力に優れているわけではなく再就職が困難だということが大きな話題になった。


今や幹部候補生を供給するという大学の役割は非常に縮小してしまった。大卒者が増えただけではなく、大卒者の需要そのものが減っているといえるだろう。就職に大卒の方が有利なのは確かかもしれないが、企業が大卒者に求めるのは、一部例外を除けば、大学で何を学んだかではなくて、大卒者は相対的にまじめで有能だろうという期待くらいのものだろう。それさえ実のところ高卒と大卒でたいした違いがあるわけでもない。


もちろん管理職にならなくても、やりがいのある仕事、高収入の仕事はある。あるけれども、その職を得るためには一流大学を卒業するとかいったことよりも別のことの方が重要になるだろう(一部を除く)。たとえばコミュ力とか。