信長は庶民に冷淡だったのか

信長には『郷村宛の禁制以外に村や百姓支配に関って発給した文書はほとんどな』(P281)く、『あくまで領主にしか目が注がれていない』(P281)、すなわち『信長にとって戦争と政権運営が家臣・領主との関係において遂行される』(P281)ものであったというが、

「織田信長 (人物叢書)」池上 裕子 著 | Kousyoublog


これはこの前書いたことに関係するように思われる。
あなたが「保守」か「リベラル」かを一発で見分ける方法


信長に農政・民政がないのは百姓に冷淡だったからと見るのがソーシャルなリベラル。中央権力が末端に一々介入せずに自治を尊重したと見るのが保守、または古典的自由主義


もっともこれは与えられた情報のみでの感想であって、信長の支配領域においては信長の統治以前よりも庶民の負担が増えて苦しんだけれども信長は意に介さなかったというのであれば、庶民に冷淡だったということになろう。その肝心なところがわからない。