「ご政道」とは何か?

俺は日本史が趣味なんだけれど、そんなに詳しいわけじゃない。だからこれについて正しいとか間違っているとか判断できない。ただ疑問に思うので後で調べるための備忘録として。


3ToheiLog: ハラキリ・フィクション:説明の破綻と生贄の死

丸山センセイの「忠誠と反逆」という書で、あれやこれや詳しく書かれていますが、日本の武士社会は、
・全ての方針判断をする責任主体は「武士」だけである。
・「農民」は動物なので、考えないで従っていればよろしい。
というスタンスを取ってきたということらしい。

だから、そのスタンスにおいては、「大義」みたいな話は、あくまで武士だけが語ってよいお話です。そもそも農民が政治をとやかく言ったら、それこそ分を超えた反逆。※


ここでいう「政治」というのは「ご政道」と呼ばれるものなんだと思うんだけれど、この「ご政道」というのが実のところ何を指すのか俺には理解できていないところ。


一口に政治といっても、たとえば「開国か鎖国か」みたいな問題とか、大名の国替とか、あるいは赤穂浪士の処罰だとかいった庶民と直結しない問題(間接的であっても大きな影響があるものがあるにしても)と、飢饉の際に年貢を減免する等の直結している問題があると思う。


前者のような問題を論じる人のことを「憂国の士」(国士)なんて今でも(多少揶揄的な意味を込めて)呼んだりする。一方、後者の年貢の件などは、農民に直接影響するのであって、憂えるべきとかべきでないとかいう話じゃない。そして百姓一揆と呼ばれるものは、主に後者を理由として発生するものだと思う。


俺の感覚としては「百姓は政道に口を出すな」というのは前者のようなことについて口を出すなという意味じゃないかと思うんだけれど、そこんところがよくわかっていない。もちろん後者について口を出すのも武士の側としては好ましいと思わないに決まっているけれど。


で、これは、当時の職業についての意識と関係しているのではなかろうか?武士は武士の仕事に専念すべし、農民は農業のことに専念すべしといったような。


農民が「動物」だとしたら、米の増産のために溜池や用水路を作りたいという要望も領主は、そんなことはこちら側で決めることだと跳ね除けるのではないか?ソ連とかならそういうことありそうな感じだけど。


逆に武士は商売のことなど考えるべきではないみたいな考えがあったように聞くけれど、これも商業を蔑視してたというのもあるかもしれなけれど、武士は武士の職業に専念すべしみたいな考えからきているところもあるんじゃないかと。


こういうことを調べてみたいんだけれど、何を調べればいいんだろう?