内部留保の活用と同一労働同一賃金

「大企業が儲かってるから大企業の社員の給料を上げるという考えは左翼的にどうなんだ」という件について。


左翼は内部留保の活用で賃上げを主張する。一方、俺の認識するところでは、左翼は同一労働同一賃金も主張しているはずだ。両者は両立するのだろうか?


儲かっている大企業の社員は内部留保を活用して賃金が上がる。しかし経営の苦しい中小企業の社員の賃金は上がらない。つまり同じ内容の仕事をやっていても当然格差が生じる(今でもあるけど)。これはどう考えたって同一労働同一賃金とは真逆の話だろう。この矛盾が矛盾と認識されていないのは、日本において「同一労働同一賃金」とは正社員と非正規社員の格差を解消するという話になっているからだと思われ。さらに日本では企業別労働組合が主流だからだと思われ。


しかし平等を追求する左翼であれば、同一企業内における雇用形態による賃金格差だけではなく、企業間における賃金格差を縮小・解消する方向を目指すべきではないのだろうか?ウィキペディアの「同一労働同一賃金」の記事では「北欧諸国の連帯的賃金政策」についての説明もされている(レーン=メイドナー・モデル)。
同一労働同一賃金 - Wikipedia


まあ、俺は左翼ではないので左翼の気持ちを十分理解しているわけじゃないんだけど。