ナチスの経済政策

ナチスの経済政策ってどんなものなのかと、そんなこと良く知らないので探してみたら

 ナチスも政権を獲得するまでは、恐慌は購買力の不足から生ずるとする近代経済学の過少消費説に立っていた。しかし、今日、彼らの考えは逆の考えに立っている。すなわち恐慌は過剰消費と資本財産業への過少投資によって起こるとしている。

 そこから彼らは、完全雇用は、所得のうち消費ではなく貯蓄に回す分を増加させることによってのみ達成されるとの結論を導き出す。消費は人為的に抑制しなければならない。すなわちファシズム全体主義経済の秘密は消費管理にある。
 事実、ファシズム全体主義経済は、消費削減すなわち生活水準の低下によって資本財生産に必要な資金を生み出すことに成功している。他方、ブルジョア資本主義経済は、余剰資本に恵まれているにもかかわらず、購買力と消費の増大によって完全雇用を達成しようとして失敗している。
「経済人」の終わり(P.E.ドラッカー)

ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり

ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり

と書いてあった。

完全雇用は、所得のうち消費ではなく貯蓄に回す分を増加させることによってのみ達成されるとの結論を導き出す。

政府は「国民貯蓄会議」を設立し、「貯蓄は労働とパンをもたらす。浪費は国家建設のサボタージュ」と喧伝した

ナチス・ドイツの経済 - Wikipedia