2012-12-22から1日間の記事一覧

倭国・邪馬台国・女王国(その6)

ところでふと思ったのだが、「女王国」は何と読むのか?そんなの「じょおうこく」に決まってる?果たしてそうだろうか?ちょっとネットで検索してみたけれど「女王国」に振り仮名を振っているところは見当たらなかった。 「女王」の国だから「女王国」だとし…

倭国・邪馬台国・女王国(その5)

俺が考える「女王国」とは以下のようなものだ。 「魏志倭人伝」には少なくとも二種類の史料が使われている。一つは元は男王が治めていた国が分裂し、後に諸国が女王を共に立てた連合国家について記した史料。 もう一つは、東方に存在する「女王国」「裸国」…

倭国・邪馬台国・女王国(その4)

「女王国」は女王卑弥呼が統治しているから「女王国」なのだということだろうか? 気になるのは「魏志倭人伝」の以下の記述である。 去女王四千餘里又有裸國黒齒國復在其東南船行一年可至參問倭地絶在海中洲嶋之上或絶或連周旋可五千餘里 「女王」とあるのは…

倭国・邪馬台国・女王国(その3)

邪馬台国研究にも中国研究にも詳しくない俺の素朴な疑問は、なぜ「国」の使用法が複数あるのかということだ。 倭国・邪馬台国・女王国の「国」はそれぞれが示す範囲が異なっている。遠山氏によれば邪馬台国=女王国になるけれど倭国の「国」とは異なる。また…

倭国・邪馬台国・女王国(その2)

邪馬台国研究が現在どうなっているのか調べようと思って読み始めた一冊目。『改訂新版 卑弥呼誕生』(遠山美都男 講談社現代新書 2011) 『魏志』倭人伝には「女王国」という表現が散見するが、これは倭国全体を指すのではなく、女王卑弥呼の王宮が営まれて…

倭国・邪馬台国・女王国

邪馬台国について俺は「卑弥呼は死んでない」という独特の考えを持っている。冗談で言っているわけではなくてかなり本気だ。それについて書きたいとは思っているんだけれど、その前に俺は「邪馬台国研究」の現状をほとんど知らない。邪馬台国の位置について…