宮台氏の文章を読むのが苦痛な理由

日記の更新をサボっていたばかりか、日記のチェックもしていなかったので、kagamiさんからトラックバックいただいていたことも今まで気付きませんでした。すいません。
http://d.hatena.ne.jp/kagami/20060806#p3


で、俺が言いたかったのは、実はかなり低レベルな話だったりします。


どんなことかと言えば、8月2日付の
ミサイル事件直後に収録した対談における宮台発言です。


で、まず、一行目の、

北朝鮮ミサイル問題は、金正日の暴走というイメージが先行したけど、軍部がミサイル発射を要求して金正日が裁可したという順序のようですね。

で、いきなり引っ掛かってしまいます。そうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。あらゆる可能性を考えなければならないのではないか?宮台氏が決め打ちしていると言うつもりはないけれど、どうもこういう言い方は気になってしまうんですね。一行目から、これはどういう意味なんだろうなんてことを考えていると、全然先に進めないわけです。


で、今回は読破するのが目的なんで、構わず先に進んでみると、

今回ラジオ出演が重なったんで、海外メディアの報じ方を検証してみました。米国と中国と韓国です。抜きん出て幼稚だったのが日本のメディアです。海外メディアは例外なく「発射実験」という言葉なのに日本のメディアだけ発射だ発射だと大騒ぎ。むろん「発射実験」です。

とあります。さてこれは事実なんだろうか?という疑問でまた中断。
例えば朝鮮日報の日本語版記事では【ミサイル発射】となっている。それに、「発射」と言っても、それが攻撃でなくて実験であることくらい、日本人なら誰だってわかることだろう。米国の報道については知らないけど、それはわざわざ「実験」と書かなければならないほど、国民的な関心が無いってことかもしれない。なんて考えていると先に進まない。


でも、構わず先に進むと、

NHKに出た江畑謙介氏が「どこでもやってますが」とうっかり口を滑らせたほど(笑)。

「江畑氏がうっかり口を滑らした」とどうして言えるのだろう?俺はその場面を見ていない。でも、江畑氏は本当に「うっかり口を滑らした」のだろうかと考えると非常に怪しい。江畑氏には発射実験はどこでもやっているということを隠さなければならない事情があるのか? どういう根拠があって、「うっかり口を滑らした」なんてわかったのだろう?


なんて、全体のほんの一部分を読んだだけで、疑問点が次から次に出てくる。
それを読みこなして、全体を評価できる人は「すごいな」と、まあそんなことを思って書いたわけです。