アニマル・ライツとテロリズム

痛いニュース(ノ∀`):日本の捕鯨船に、環境団体が「攻撃」→乗組員2人ケガ…南極海


環境保護団体がテロ行為を行なうのが「矛盾」していると考えている人が多いようだけれど、それは間違った認識なのではないだろうか。
アニマル・ライツについては前に少し書いた。


動物福祉とアニマル・ライツ


アニマル・ライツというのは「動物の権利」を認めろという団体である。この「動物の権利」というのは、動物が可哀想という愛護精神と同じではない。人間に人権があるのと同じように動物にも権利があるという思想であり、人権思想が拡大してきた流れの中での究極の形が「動物の権利」である。要するに極左である。だから、抑圧された人権を解放するのにテロを認めるのと同様に、抑圧された動物の権利を解放するためにはテロは容認されるのである。そこに思想的矛盾は存在しない。動物を傷つけるのを批判しているのだから、人間を傷つけるようなことをしないだろうと考えるのは、こちら側の論理であって、あちら側は必ずしもそう考えているわけではない。


もちろん俺は、そんな思想を支持しないけれど、「アニマル・ライツ」に「話せばわかる」式の甘い考えを持つのは、根本的な考え方が違うのであるから通用しないだろうと思う。