同一労働同一賃金

俺は労働問題に関して全く素人、というか並以下の知識しかないと思う。で、最近良く聞くけど、よくわからないのが「同一労働同一賃金」。


何がわからいのかというと、俺は、正規労働者と非正規労働者が、同じだけ働いたのなら、非正規労働者の方の賃金が高くなって、「平等」だと言えるではないのかと思うから。


「ハイリスク・ハイリターン」、「ローリスク・ローリターン」の原則からすれば、そうなるはずではないのか。しかも、アメリカなどでは、企業の業績が悪化すれば、正社員といえども割と簡単にレイオフされるってことになるけれど、日本では今のところ、企業は正規労働者に対してそこまで冷酷ではないのだから、そういう国よりもさらに非正規労働者は優遇されるべきなのでは?


ただし、不況時には、非正規労働者は正規労働者よりも立場が厳しくなる。そういう場合には、非正規労働者のほうの賃金が低くなるということも有り得る。そういう場合でも「同一労働同一賃金」だとすれば、企業は雇用自体を抑制するだろう。雇用が減っても、「同一労働同一賃金」であるべき、つまり、いかなる状況でも「労働者」への最低限の待遇を維持するという考え方は、異論もあるだろうが「有り」だとは思う。


しかし、これが、「最低条件」としてではなく、「最終目標」であるかのような感じで、この主張が流通しているように俺には見えて、どうもそれに違和感を持つのであるが、正直よくわからん。


(ちなみに「同一労働同一賃金ググると「同一価値労働同一賃金」というのがヒットするが、これは職種が違っても「労働の価値」が同じなら同一賃金であるべきということらしい。ややこしい。)