戦後日本人は権利ばかり主張して・・・

権利過剰論者に見えている世界: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)


hamachan先生は「すなふきん」さんのツイートについて「とりあえずはその通り」って書いているんだけれど、俺は「???」って感じ。


これって憲法改正の話ですよね。

保守右派の改憲論で問題なのは権利関係の制限をやりたがるところかな。元々法的に認められた権利行使にさえ控えめな国民なのに、これ以上権利を規制されたら相当まずいことになる懸念がある。


俺は改憲論に詳しくないんだけれど、
憲法改正論議 - Wikipedia
を見る限りでは「ブラック職場環境や過労死や自殺」に関わるようなことが論議されているようには見えない。


制限と言っても「公益及び公の秩序」のことですよね。超拡大解釈すれば「企業の利益は公益だから労働者の権利を制限できる」となるのかもしれないけれど。


「法的に認められた権利行使にさえ控えめな国民なのに」とあるけれど「控えめ」なのは「権利行使」であり企業に対してのものであって国に対してではありませんよね。国に対して「いやいやこんな大それた権利を頂いて勿体無いことです」とか言っているんだったら「控えめ」かもしれないけど、そんなことはありませんよね。


社長が社員に対して「最近の社員は権利ばかり主張して給料に見合った仕事をしていない」と説教するのと改憲論議における「戦後日本人は権利ばかり主張して」は似て非なるものじゃないんですかね?(そんなことを言う社長に改憲賛成者が多い可能性はあるかもしれないけど)。



もちろんブラック企業を放置していいはずがないと俺は思う。国はもっと積極的にこの問題に取り組むべきだと思う。民主党政権には期待するところがあったんだけれど、その期待が外れたことは前に書いたことがある。


ただ、それと改憲は関係ないんじゃないか?と思えて仕方ない(ちなみに俺は改憲論の権利の制約について賛成というわけではない)。