集団主義志向

空気支配 (場の空気 - ウィキペディア)

日本における空気支配は日本文化の集団主義志向によるものとも考えられる。個人主義志向の強い欧米では場の空気を読むことはそれほど重視されていない。欧米の学校において生徒の発言しだいで授業の成り行きが変わることにもあまり抵抗が感じられない。

日本は集団主義で欧米は個人主義というのは本当か?


高野陽太郎 東京大学文学部・大学院人文社会系研究科

一方、人間の本性について、高度の認知能力にもとづく柔軟性と遺伝的・文化的な制約との関係に注目して考察を進めている。その中で日本人論を検討し、「日本人は集団主義的、アメリカ人は個人主義的」という通説が実証的データによっては支持されていないことを発見した。事実と一致しない通説が定着した理由については、思考のバイアスと歴史的事実とを組み合わせることによって説明できることを示した。


この記事が詳しい
Genxx.blog* : 「日本人らしさ」は存在するのか?Vol.1 文化心理学を通じて



カール・セーガン科学と悪霊を語る』(新潮社)にこんな事例が書いてあった。

ニューヨーク大学の教育史家ダイアン・ラヴィッチが、『ニュー・リパブリック』誌の一九八九年三月六日号にこんなことを書いていました。「ニューヨーク市のハンター高校の女子生徒はこう語った。「成績はオールAですけど、友達とかには絶対いいません……悪いふりをする方がクールってことになってますから。勉強好きなのがわかると、ダサイって言われるんです」……少女たちの頭には、テレビや映画や雑誌やビデオなどから流れてくる大衆文化のメッセージが叩きこまれている。ポップでセクシーで〝クール〟な方が、知的で教養があって率直であるよりも良いことにされているのだ。……一九八六年にワシントンDCの高校を対象に行われた調査では、男子校か女子高かによらず、これと似たような風潮が見られたという。専門家によれば、能力のある生徒が良い成績をとらないよう、仲間から強い圧力がかかっているとのことである。勉強がよくできると、〝いい子ぶっている〟と非難されるのだ」

カール・セーガン 科学と悪霊を語る

カール・セーガン 科学と悪霊を語る