経済系ブログとその読者

しつこいようだけど俺は経済のド素人だ。経済について専門的に語れる能力がない。


クルーグマンがどうしたの、バーナンキがどうしたの、何とか曲線がどうしたの、そういった用語がポンポン出てくる記事を書くことができないし、そういう記事にしびれる、あこがれる。


だけど、ときどき、一部の有名なブログの人気記事を読んで、この人達は本当にわかって書いているのかと疑問に思うことがある。ただ単に難しい単語を並べてそれっぽいこと書いているだけなんじゃないかと。そしてその記事をブックマークして、もっともらしいコメントを書いてる人も大勢いるけれど、本当は何もわかっていないんじゃないかと。


経済系ブログ同士で論争があって、「誰々は経済学の基礎の基礎がわかっていない」的な批判があって、それを見て、いやいや、いくらなんでもそんなことはないだろう、その主張は間違っているかもしれないけれど、あるいは人によって主張が対立しているかもしれないけれど、経済についてひとかどの知識があるようにふるまい、なおかつ少なからざる読者のいるブログの書き手が、俺と同じド素人のわけがなかろう、それは少し大げさに言っている挑発的な言辞だろう、みたいに思っていたんだけれど、もしかしたら、本当に基礎の基礎を知らない人で正解なのかもしれない。そういうことは経済のプロなら一目瞭然なのだろうけれど、そういう人は経済の第一線で活躍していて、ブログ界の出来事などに構っていられないから、ブログ界周辺で目にすることができないのかもしれない。


著名人なら、ある程度推測はつく。肩書きが経済学者なら基礎の基礎を知らないということはないだろう。その説を受け入れるとは限らないが、そこまで疑う必要はない。しかし、経営コンサルタントだとか経済ジャーナリストだとかだと多少は疑う。これが匿名だとか顕名でも何者かよくわからない人だと、書き手が誰かよりも何を書いてあるのかで判断するしかない。しかしド素人には判断が難しい。