目標よりも目標を共有することを重視するということ

昨日「ピラミッド公共事業説」について書いた後で、このピラミッド建造の主目的が、ピラミッドの完成というよりも、ピラミッドを建造するための共同作業に大量の人々を動員し、それによって新しい共同体を作り上げることにあったという考え方と似たようなことを、全く別のところで見たことに気が付いた。


それがどこかというと、「我々少数派」というブログ。前にも紹介したけど、あの外山恒一氏のブログ。

くりかえしになりますが、ファシズムとは何らかの共通の政治的目標を実現するために団結する、その団結それ自体に価値を見いだす思想であり、その際に掲げられる「共通の政治的目標」の中身についてはどうでもいい、とまで云うと云い過ぎになりますが、少なくとも二の次にしてしまうという、まことにヘンテコな「政治思想」なのです。

『ファシズム入門』10 第1章(5)


あと、この記事も「右翼と左翼の違い」の話として面白い。
『ファシズム入門』12 第1章(7)