死神のイメージ

朝日新聞6月18日夕刊の「素粒子」で鳩山邦夫法相が「死に神」呼ばわりされたということで、ちょっとした話題になっていたみたいだけれど、そんな重要な問題じゃないと思って関心がなかった。ところが、この話題、意外にもまだネットで話題になっている。


そこでちょこっと考えてみた。といっても死刑制度とかのことじゃない。「死神」とは何かということ。


まずはウィキペディア
死神


どうも、よくわからない。俺の持っている死神のイメージは主に漫画やアニメからきている。ただし、特に気にしているわけではなかったので、どの漫画だったかという記憶は曖昧。そこでの死神は「下っ端役人」みたいなのが多い。普通の人には見えないけれど、なぜか主人公、もしくは主人公の知人(主に恋人)には見えてしまう。それで主人公もしくは主人公の知り合いが近いうちに死ぬことを知り、死神に対して、助けてほしいと懇願する。しかし、死神は「決まっていることなので自分にはどうすることもできない」とつれない返事。自分の命と引き換えにしてもいい等と訴えて、さらに懇願するとか、あるいは、死神の弱みを握って脅迫するなどすると、死神も「何とかしてやりたいが、やはり自分にはどうすることもできない。ただし、死を免れる方法は知っている」と答え、その通りにして死を免れる、あるいはあと少しのところで失敗して結局死んでしまう。


もう一つは「死神」のあだ名を持つ人物。主に「刑事」または「ギャングのボス」。刑事の場合、人を殺したいとはもちろん思っていないのだが、彼が事件に関わると死者が出るので「死神」と呼ばれる。ギャングのボスの場合は、人を殺すことに躊躇はないが、だからといって最初から殺すつもりはない。だが彼が関わると本人は望まないのにトラブルが発生し、死人の山が築かれてしまうので死神の異名を持つ。彼にはお気に入りの若者がいて、カタギになれと忠告し、若者もそれに従おうとする。ところが、そこに卑劣な敵が現れ、ボスは引き止めるのだが、若者は聞かずに行動してしまい殺されてしまう。本人にその気はないけれど、不幸を招くという意味で「貧乏神」とか「疫病神」に近い。実際こんな映画や小説があるのか知らないけれど、何となく、あるんじゃないかと勝手に思っている。


そんな感じ。俺には死神が人の死を決定するというイメージがほとんどない。例外は「デスノート」。ただ、この場合も死神は、誰が死ぬかを無作為に選んでたんじゃなかったっけ(漫画喫茶で読んだだけだから記憶違いかもしれないけれど)。もちろん俺が知らないだけで、決定権を持っている死神というのもポピュラーなものなのかもしれない。


あと、
死神 デスDeath 世界の神話・民話:幻想世界神話辞典
によると、日本語にみる死神は、「人を死にさそう、人に死ぬ気をおこさせる神」であるという。正直このイメージはあまり持っていなかったのだが、確かにこれも「死神」。


(追記)
ふと思ったんだけれど、確か死神の間で成績を競っているというパターンの漫画かアニメがあったんじゃなかったっけ。「お前は今月まだ○人の魂しか刈ってないじゃないか」って上司から怒られる、「落ちこぼれの死神」みたいなやつ。素粒子

永世死刑執行人 鳩山法相。

「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。

またの名、死に神

って、そのあたりからのイメージじゃなかろうか?