尚真王の「刀狩」

琉球王国の火力装備と平和国家の幻想 : 週刊オブイェクト
琉球は「武器のない国」ではないという話。歴史解釈ではこのような「誤解の連鎖」はよくある話。それはそれでいいんだけれど、俺にはどうも合点がいかない点がある。それは「刀狩」。

地方の按司(豪族)らを首里に集居せしめて中央集権化を図るとともに、叛乱を防ぐ為に琉球版刀狩りなどを実施した。

尚真王(ウィキペディア)
ウィキペディアにも「刀狩り」を実施したと書いてある。


しかし、
武器のない国琉球?(1):目からウロコの琉球・沖縄史
には、

琉球は刀狩りやそれに関連するような政策は一切とっていません。

太字で書いてある。


すなわち、「民衆から武器を取上げて反乱を防ぐ目的」でないのはもちろん、「中央の軍隊を強化する目的の意味合い」でもなく、そもそも「刀狩りなど無かった」という意味であろうと思われ、俺もそう考えるのであります。


「刀狩」の根拠は、とらひこさんによると、「百浦添欄干之銘」に、

「もっぱら刀剣・弓矢を積み、もって護国の利器となす。この邦の財用・武器は他州の及ばざるところなり」

とあるからだそうで、刀狩りをしなくたって、輸入するとか増産するとかすれば、「刀剣・弓矢」を積むことはできるわけで、これを「刀狩り」と解釈するのは元々飛躍があったのではないだろうか。


ところが、ネットで検索すると、先に挙げたウィキペディア等、「刀狩り」自体はあったとしているところが多くあるのはどうしたわけだろうか?他に何か根拠があるというのだろうか?俺はそんなもの無いのではないかと、詳しくないから断言することはできないけれど、そう思わずにはいられないわけで、もし、そうだとしたら、「誤解の連鎖」はまだ続いていることになる。


そこんとこどうなっているのだろうか?