自民党はこの先生きのこるには

結果から見れば、前回の選挙は自民圧勝民主惨敗、今回は民主圧勝自民惨敗ってことで、これは小選挙区制にありがちな現象であり、次回はまた逆転する可能性があるようにはみえる。


だけど、このままずるずると自民は崩壊する可能性もあるようにみえる。既に自民は改革派と守旧派で分裂状態。これは参院選のときにも書いたけれど、旧来の支持層だけでは政権を維持することが不可能なので無党派層の支持を獲得しなければならない。かといって、無党派層の支持だけでも政権を維持することは不可能なんで、利害が対立している両者の支持を取り付けなければならないというジレンマがあったからだと思う。しかし、そういう綱渡りはもはや不可能になってしまったのが今回の結果に繋がったんだろう。


同様のジレンマは民主にもあるけれど、自民の方がより深刻。そもそも民主党大きな政府志向だというのが何かの勘違いというか、そういう議員も中にはいるだろうが主流だとは思えない。自民にも民主にも大きな政府を志向する人と小さな政府を志向する人が混在しているというのが現状だろう。


かといって、よくいわれている、大きな政府志向と小さな政府志向で政界再編成なんてのは、およそ非現実的。というのも、財政が厳しい世の中で、保守・リベラルを問わず、現実を直視すれば「小さな政府」しか選択肢がないから。両者に差があっても僅かなもの。あるいは、限られた予算の中での使い道による差ということであり、無節操に予算を拡大しまくっていては、支持をたちまち失うことになる。大きな政府志向の政党があってもいいけれど、それが多数派になることは今後ないだろう。


で、自民がこの先生きのこるには、どちらかを選択するという道ではなく、包括的な保守政党を目指すしかないと俺は思いますね。で、内部での意見の対立については、もうほっとくしかない。少なくとも経済政策については党議拘束をとっぱらってしまうことにしたら良いと思いますね。


あくまで私見だけど。