ソ連がなぜ長続きしたのか?

社会主義は1990年代に崩壊したと思っている人が多いようだが、本書も指摘するように、スターリンの死んだ 1953年から崩壊は始まっていた。1960年代後半の新左翼社会主義国を「スターリン主義」と呼んで敵視しており、1980年代にはとっくに知的権威を失っていた。むしろ問題は著者もいうように、あんな非効率な国家がなぜ70年以上ももったのかということだ。

共産主義の興亡 - 池田信夫 blog


興味深い。だけど、その答えは?

実際に経済メカニズムとして機能していたのは社会主義経済ではなく、ソ連ではブラット(癒着)、中国ではクワンシー(関係)とよばれる属人的関係による「非公式の経済」だった。

これが答えなんだろうか?


どうなんだろう?俺も前に考えたことがある。俺が思ったのソ連が長続きした理由もやっぱり、ソ連社会主義国として完璧じゃなかったってこと。たとえば、

ソ連における個人副業経営は社会主義体制と必ずしも一致しない側面を有している。それにも拘らずソ連の農業生産において総生産額の26%をしめるなど重要な位置を占めている。ソ連共産党および政はこの経営に対する援助を積極化している。その政策の理論的根拠を検討するとともに,今後の発展方向について考察した。

Iwate University Repository: ソ連における個人副業経営の存在意義と最近の動向


というように、社会主義原理主義では本来あってはならない、無くさなければならないものが存在し、皮肉なことに、そのおかげで生きながらえることができたんじゃないかと。逆に言えば社会主義をもっと徹底させていたら、もっと早く崩壊したんじゃないかと。ま、素人だから責任もって言えるわけじゃないけど。


ソ連における個人副業経営の存在意義と最近の動向岩手大学、注PDF)