⇒「安倍降ろし」で石破総理が誕生すれば、日本経済は大失速間違いナシ(郄橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
安倍首相が今辞めなくても、いつかは辞める。自民党は今年党規を改正したので、安倍氏が来年9月に任期満了を迎えても、再選すれば2021年9月まで続投できることになった。続投できるかも微妙になってきた今日この頃だが、続投してもさらに延長となるのは厳しいだろう。
で、「その時」、アベノミクスは継承されるのだろうか?俺は難しいのではないかと思う。場合によってはアベノミクスの継承を口では唱えるかもしれないけど、実質的には変化していくんじゃなかろうか?その結果どうなるか?
その経済政策では、雇用は悪くなる。また、デフレに逆戻りしてしまい、失われた20年の再来となりかねない。仮に石破氏が政権をとっても、最近の政権の長さと経済パフォーマンスが関係していることを考える限り、短命政権に終わることはほぼ確実であろう。
俺は石破氏が首相になる可能性は低いと思うけど、誰がなろうがそれに近い状態になるのではないかと思う。要するに、アベノミクスは安倍氏というカリスマ指導者がいたからこそのものであり、継続性は大いに疑問ということだ。秦の始皇帝みたいな感じ。
そうなった場合、リフレ派の論者は「リフレ政策が悪いのではない。正しいリフレ政策を行えなかった者が悪いのだ」というだろうことは目に見えている。これこそ過去おいて、そして今でも設計主義者が唱える決まり文句だから。「共産主義が悪いのではない。スターリンが悪いのだ」等々。こんなのは、たとえば野球の監督が「1番から9番まで全員が3割バッターで1人の故障者も出ず、私の指示を100%理解して動いていれば優勝していた。私の指導が悪かったのではない」と言い訳するようなものだ。所詮無理があるのだ。