インフレターゲット論と疑似科学

俺は個人的には(デフレ克服のための)インフレターゲットを支持してません。ただ俺は素人だから、小難しい理論を並べ立てられて批判されたら黙るしかないんだけど。


だから議論の中身については、この際置いといて、現実の話として、インフレターゲット論は既に何年も前から論じられているけれど、一向に採用される気配がないわけで。


それはなぜかと言えば、「池田信夫先生が批判しているから」なわけでは当然ない。では、国民が支持していないからなのかといえば、そもそも一般人にとってはチンプンカンプンな話なわけで、そもそも確固とした世論というものが存在しない。


ネットの世界ではプロやセミプロによるインタゲを採用しろという声が大きい。でも採用されない。実権を握っているプロだけが支持していないのだとしたら説明がつくかもしれないが、何らかの「陰謀」でもなければ、そんなことにはならないでしょう。要はプロの多数に支持されていないってことなんじゃないんですかね?


もちろん、多数意見が正しいとは限らない。間違っているかもしれない。しかし、じゃあ何をもって「正しい」と判断すればよいのだ?


俺は「科学的に正しい」とは、科学的な知識と経験を持った科学者の大多数が正しいと考えているということだと思う。それは本当は間違っているかもしれない。だからといって占い師に「科学的に正しい」という判断が出来るとは思えない。結果として間違っていたとしても、それはその時代の「科学の限界」だったとするしかないのではないか。


経済学は自然科学よりは白黒はっきりしないものなのかもしれない(よくわからないけど)。でも、考え方としては同じようなものじゃないのかな。