稲生物怪録(おまけ)

霊犬伝説は各地にあるが、山形県鶴岡市の伝説の犬は「めっけ犬」という。


「めっけ」とは何だと前々から疑問に思っていたのだけど、どうやらこれは「滅怪」ということらしい。

大山犬祭り(犬も歩けば)
犬の伝説を訪ねて


※播磨の霊犬は「めっかい」というそうだ。



さて、「稲生物怪録」はウィキペディアによると、「いのうぶっかいろく」と言うのが正しいと田中貴子氏が主張しているそうだ。

国文学者の田中貴子が著書『鏡花と怪異』において、「ちなみに、ほとんどの人は『いのうもののけろく』と読んでいるが、『国書総目録』では『いのうぶっかいろく』として見出しがあげられている。『物怪』が『もののけ』と読めないことはすでに森正人の指摘があるので、『ぶっかいろく』と音読みすべき」と指摘した(森「モノノケ・モノノサトシ・物恠・恠異―憑霊と怪異現象とにかかわる語誌」『国語国文学研究』1991)。 

しかし、それには異論もある。というかかなり怪しい。


⇒稲生物怪録とは - はてなキーワード
と、リンク先のくうざん先生の記事及びコメント欄が充実している。


「物怪」にはもっけという読み方もある。


古文に詳しくないんで、適当なこと言うけど「稲生物怪録」って稲生平太郎が物怪を退治した話なんだから「稲生滅怪録」の方がしっくりくるんじゃねって思う。そんなこと言ったって「稲生物怪録」なのは間違いないんだから、仕方ないんだけど。