「デマ」や「流言」は区別されるものならちゃんと区別するべきでしょう

震災に関するデマにご注意ください - 荻上式BLOG

※本来は「デマ」や「流言」は区別されるものですが、一般には両者を一緒に認識する人も多いことから、タイトルなどでは分かりやすく「デマ」としておきます。

本来の意味とは違う意味で流通している言葉というのは結構ある。たとえば「確信犯」とか「役不足」とか。間違った使い方をした文章をみるといちいち指摘するする人もいるみたいだけれど、俺は基本的には誤用であっても、その人の言いたいことが理解できるのならば構わないと思っている。


しかし「デマ」と「流言」に関してはその混同は見過ごせない。なぜなら、「悪意のないもの」「本人が本気でそう考えての発言」に対して、「悪意のあるもの」「意図的に嘘をついている」ものとみなす人が少なからず存在するからだ。


「デマ」と「流言」のどちらが悪質かといえば「デマ」であろうと。無論だからといって「流言」なら許されるというものではないが、両者を混同していては流言の防止に役立たないばかりか、障害になることだってありえる。本来は「デマ」や「流言」は区別されるものだと認識しているのなら、ちゃんと区別すべきでしょう。


とはいえ、どれが「デマ」で、どれが「流言」なのかを判定することは困難だ。だから「デマ・流言」とするのが無難であろうと思われる。


(なお辞典には「デマ」の意味として流言飛語ものっている。だから国語的には間違ってないのかもしれないが、それでもデマ・流言を防ぐためには区別すべきであると思う)