ただ「片目」と「雨」とを繋ぐ宗教的・呪術的ロジックが見えてこないのだ。
⇒「片目」から雨へ? - Living, Loving, Thinking
なぜ片目と雨が関係するのかはわからない。しかしながら北欧神話の片目の神であるオーディンも天候神であり、片目と天候に関係があるのは日本だけのことではない。
各地を転々とした逸話がある事から、本来は風神、嵐の神(天候神)としての神格を持っていたといわれる[1]。
おそらく相当古くから関連付けられていると思われ、それを伝えた人達にも理由はわからなくなっていたのではなかろうか?
天目一箇神はダイダラボッチとも関係があるとされている。
⇒天目一箇神 - Wikipedia
ダイダラボッチは巨人であり、オーディンも巨人だから本来は一つ目の巨人だったのだろう。
※少し気になるのが洪水伝説で、しばしば巨人が登場する。
⇒大洪水 - Wikipedia
⇒「巨人 洪水」
ところで九頭龍伝承。
鬼泪山でヤマトタケルと闘ったのは、でいだく坊、だいだあ法師、デーデッポ、だいだらぼっち という巨人であったという伝承もある
龍と巨人にも関係があるらしいと想像できる。そして九頭竜は雨乞いをつかさどる神である。
仏教伝播で中国に伝わった際に八大竜王の和修吉竜王となり九頭一神の龍となった。後に神仏習合され九頭竜は仏教と神道を守る神となる。八大竜王は密教の信仰であり、現世利益を強く求める密教において九頭竜は雨乞いをつかさどる神となった。日本の九頭竜が九頭竜権現と呼ばれる場合の本地仏は弁才天ないし前述の和修吉竜王である。
もっとも、そもそも景清洞の雨乞いが景清と関係しているというのは単なる思い付きにすぎないわけだが。