それにしても

東電病院売却の話というのは病院を売却するということではなくて、病院の土地を売却するということ、すなわち病院としてではなく、オフィスビルか何かにするということだと思っていた。


なぜなら当事の報道によれば、東電は一般開放しようとした時には既に新宿区には大きな病院がいくつかあって難しいと都から言われたと東電が釈明したとあったからだ。ただし実は「条件をクリアすれば」可能というものだった。その条件というのは確かなことはわからないが後の東電の説明によれば社員の福利厚生を優先する企業立病院としての存続ができなくなるものらしい。


その時に東電が条件を呑んでいれば売却することにはならなかったことが予想される。ただし新宿区で病院は間に合っていたのだから東電の場合は特例であって、新規に病院を建てるのであれば許可されなかったのではなかろうか?


で、結局東電は病院を売却することになったわけだが、病院は間に合っているのだから売却するといっても病院経営を引き継ぐのではなくて再開発するのだろうと思うのは自然なことだ。


ところが最近の報道によると徳洲会側が入札に参加したという。強制捜査後に辞退。東京建物が落札。


徳洲会が入札に参加するというのは当然病院経営をするつもりだったのだろう。だが東電病院は東電の役員・社員専門の職域病院だから、徳洲会が病院経営をするということは新たに病院ができるのと同じことだ。


果たして開設許可がおりる見込みはあったのだろうか?いや見込みがあるからこそ入札に参加したのだろう。しかしこうした経緯をみればおかしな話だ。


で、問題はどこがおかしいのかで、東電が一般開放しようとしたときに都が「難しい」と返答したことがおかしくて実は病院は足りてなかったのか、それとも病院は足りているのに徳洲会に許可が降りると信じられる何かがあったらしきことがおかしいのかということになるのではないだろうか。