それからこれも誤解してるっぽいのが結構あるんだけれど、
猪瀬副知事が要求しているのは、「東電病院の稼働率が低くて無駄だから売却しろ」ということであって「新宿区の病院施設が不足しているから一般開放してほしい」ということではない。
一般開放していない云々は、稼働率の低さを改善しようとする努力をしなかったという文脈での話。一般開放すれば地域住民も来るから稼働率が改善されるかもという話だ。
何もこの数年の話をしているわけではないのだ。そして既に書いたように2007年に一般開放しようとしたときには、病院は不足してなかったということでしょう。それでも医療法人にすることができたのにそうしなかった。
一般人を診療しない職域病院で、しかも東電社員ですら利用していない。そんな病院はいらないという話です。
地域住民の福祉のためという話ではなく、無駄をやめろという話です。
だから一般開放すればいいってもんじゃない。問題が何なのかを見誤ってはいけない。
(病院経営を)やるんなら、ちゃんと満床にしなさいよ
⇒東京新聞:東電答弁うそ 猪瀬副知事が抗議:社会(TOKYO Web)
新宿区に病院が不足して困っているのなら、「ちゃんと満床にしなさいよ」と言われれば「不足しているんだから、一般開放すれば満床とはいかなくてもそれに近いところになるのは簡単だ」という話になりますよね。
しかし、そうじゃないんでしょう。だからこそ「ちゃんと満床にしなさいよ」という言葉が出てくるんでしょう。少なくとも猪瀬副知事はそう考えているってことでしょう。
そこんとこわかってなさそうなのが結構いる。