例の貧困率の件(その3)

しかしこの貧困率ってのは、可処分所得173万以下で親一人高校大学に行ってる子供一人は貧困層ってことになるけれども、その倍の所得、すなわち中央値の世帯だって、決して楽なわけではない。そもそも持ち家があるかないかで大違い。同じ可処分所得173万(月約14万4000円)年金収入がそれだけでも庭付き一戸建て所有で預貯金が何千万あるいは億超えてて、子供の学費などの支出がない老夫婦も貧困層。一方都内賃貸ワンルームマンションに住むアルバイト(可処分所得130万・預貯金ゼロ)は貧困層ではない、ってことですよね。また学生時代に彼女が妊娠して入社して早々結婚して双子が生まれ妻が育児に専念している超一流大学卒の将来が約束されたエリートビジネスマンも入社一年目の給料はそれほどなかったら貧困層ってことでもありますよね。あるいは株で数十億の資産を築き上げて投資を引退し悠々自適の暮らしをしている貧困層も理論上はありえるってことですよね。指標としてはそれなりに意味があるんだろうけれど、数字が1人歩きする危険性はいっぱいあると思いますね。


※ あと、子を産むことをあきらめる、あるいは、子に勉学よりもバイトを優先させ稼がせる、高校・大学進学をあきらめさせ就職させることが貧困率を下げる要因になるでしょうね。