貧困率を下げる方法

もうね、貧困率について書いてる記事見てると情けなくなる。昨日は割とまともなこと書いてるなと思ってた人が今日はめちゃくやなこと書いてる。
貧困率がなぜ上昇しているのか?それはそんなに単純な要因ではない。


さて、そんなに貧困率というものが重要なら、それを下げるための方法を提言したい。


(1) 低所得者共同生活強制法
年収(可処分所得)100万の人は貧困である。しかし年収100万の人二人が同居すれば1世帯の所得は200万で貧困線を超えるので貧困ではない。政府は貧困者に二人一組になることを命じるべきである。余った人は先生と組んでください。


(2)低所得者出産禁止法
年収100万の男女が共同生活をしていれば貧困ではない。しかし子どもが生まれれば3人世帯の貧困線は211万なので貧困になってしまう。赤ん坊は所得がないので貧困率に悪影響を与える。少子化万歳。


(3)預貯金凍結法
貧困率は所得のみで計算するので資産家でも無職なら所得が少ない場合がある。この低金利時代、5年定期0.01%で計算して10億で年に100万(税引き前)。他に収入がなければ彼らも貧困層である。預貯金を引き下ろせなくなれば彼らも働かざるをえない。これは共産主義者も賛同してくれるだろう。なおタンス預金はどうするかは別途考える。


(4)少額年金受給者預貯金凍結法
所得が貧困線以下の年金のみの場合、不足分を現役世代の貯蓄取り崩しで補われては貧困率悪化要因になる。そこで、預貯金取り崩しを禁止して貧困線以上になるまで働がせる。


(5)所得再分配
貧困の基準は中央値の半分以下だから、中央値以下の部分で所得の再配分をすればいい。中央値以上の人に負担の必要なし。これなら富裕層も反対する理由がない。


(追記 肝心なの忘れてた)
(6) 貧困家庭児童労働義務法
15歳以上はバイト可能なので親の所得だけでは貧困層になってしまう家庭の児童の労働を義務化する。13歳以上なら新聞配達程度なら可能なので中学生にも適用可。合算して貧困線以上になればめでたく貧困層脱出。子どもは学業に専念?何眠たいこと言ってるんだ?なおバイトで稼いだ金を何に使おうと自由なので好きなものを買えばいい。統計上貧困でなくなればいいのだから。政府は貧困児童労働推進のために、親が無職でもけなげに働く勤労少女の日常を描いた「じゃりン子チエ」を学校に配布し啓蒙活動に努めるべし。




言うまでもないことだが皮肉で言っている。数字の上で改善したいのならやり方はいくらでもあるだろう。極端なことを書いたが、もっとマイルドな形で実行することは可能。それで幸せになるとは思えないが。


貧困問題の解消は実質的なものでなければならない。その際貧困率」という指標ははっきり言ってクソだと思う


所得だけで貧困かそうでないかを決めるのがおかしい。資産を考慮するのはもちろんだ。特に生活費に占める家賃の比率は大きいのに、家賃が所得の3割あるいはそれ以上かかる家庭と、家賃ゼロ(維持費は必要だが)とを、同じ所得だからといって等しくみなすのはクソ中のクソ。家族構成も重要な点。家族構成が違えば生活に必要な資金も異なる。


貧困率の統計が何の役にも立たないとは言わない(何の役に立つのか想像できないけど)。現実の主な利用法は「6人に1人が貧困層」という衝撃的な数字を提出して不安を煽ることだけのように思える。もう少し具体的に言えば政権批判・体制批判に利用するサヨクのクソな主張とそれに煽られて反発するウヨクのクソな主張が世の中を混乱させるだけである。貧困問題を真剣に考えるつもりがあるのなら、もっと他の統計を使うべきである。それが無いのなら新たに作るべきである。