オリンピックはなぜ問題が発生するのか?

簡単に言えばでかすぎるから。結局共産主義が失敗するのと基本的には同じ原因。オリンピックを開催するとなると非常に多くの金が動き、広範囲の分野に人が動員される。問題がどこかで発生すれば他にも大きく影響する。それを中央が完全に統制しようとすることなど無理ゲー。52年前の東京オリンピックの頃はそれでも人間の英知によってなんとかなったのかもしれない。そしてそれが人間の輝かしい未来を象徴したのかもしれない。でも今は五輪は当時より巨大化し、またよりきめ細かい配慮が必要とされる。エンブレム問題など昔だったら炎上することなんかなかっただろう。新国立競技場問題だってごり押しで何とかなったかもしれない。しかし今ではそういうやり方は批判の嵐に遭う。気を配らなければならないことは激増して、仮に中央が有能だったとしても(それ自体困難なことだが)、全てに気を配るのは無理。計画に関わるは多人数で全員が有能で責任感のある聖人君子などということはおよそ望むべくもないこと。どっかで必ず問題が生じるが、なんでもかんでも理解している中央の責任者などいるはずもなく、専門的なことはなかなか口出しできない。外部から問題を指摘された頃には自分も共犯者として責任を追及されるので、過ちを認めることもなかなか難しく見直しのタイミングを失うこともある。今のままだったら今後もオリンピック開催国は大問題を抱えることになるだろう。改革の動きはあるけれど、どうなることやら。