2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

網野善彦の「自由」

上を踏まえた上で、最近見た某ブログで、網野善彦を批判したものがあったのだが、要約すると、秀吉の刀狩などは、中世の無秩序を止めるためのものであって、それに服従することを「自由の放棄」だなどというのはけしからん、「左翼的イデオロギー」を持つ歴…

二つの「自由」

昨日に引き続き、『保守主義 ― 夢と現実』(ロバート・ニスベット 宮沢克・谷川昌幸訳 1990年 昭和堂)より。 バークによれば、先行のアメリカ革命はもっぱら自由を目指していた。この場合の自由とは、イギリス支配からの植民地の自由と、個々の市民の固有の…

「大きな政府」だとか「小さな政府」だとか

日本は今高齢化しているわけですね(常識ですけど)。で、高齢化すると、どうなるかというと、福祉関連の予算が増えることになるわけですね(これも常識の範疇ですよね)。ということは、福祉関連の予算が増えたからといって、福祉のレベルが上昇したってこ…

「真正な」保守

たびたび引用している、『保守主義 ― 夢と現実』(ロバート・ニスベット 宮沢克・谷川昌幸訳 1990年 昭和堂)より。 レーガン現象のもたらした結果のひとつは、真正である(Authenticity)か真正でない(Inauthenticity)かという問いが一種の強迫観念となっ…

遅ればせながら安倍晋三氏当選について

相変わらず左巻きの人達には忌み嫌われる安部氏であるが、俺はそんなに嫌いではない。 安部氏はいわゆる「真正保守」の親玉のように見られているけれど、実のところバーク流保守の中の右派ともいうべき人なんだろうと俺は見ている。ただし取り巻き連中にはバ…

伊那と平田学派

庶民層に彼の学説が受け入れられたことは、土俗的民俗的な志向を包含する彼の思想が庶民たちに受け入れられやすかったことも示している。特に伊那の平田学派の存在は有名である。後に信濃の文学者島崎藤村はその作品『夜明け前』の中で平田学派について詳細…

夫婦別氏

詳しくはないけれど興味はある。後で調べるときのためのメモ。 ⇒平田国学と夫婦別姓(メモ) - Living, Loving, Thinking この小文では、上条宏之『もう一つの夜明け前−−近代化と贄川の国学者たち−−』という本を引き、(島崎藤村『夜明け前』の舞台となった…

ぼんやりとガチ

⇒「ぼんやりサヨク/ウヨク」類型論(+はてな村民の政治的類型) - 女教師ブログ 俺が以前書いた図 ⇒右翼と左翼 - 国家鮟鱇 太枠の外に位置するのが「ぼんやり」。 (右翼)と書いているのは、彼らは革命の抵抗勢力だから。また、彼らが左翼のお気に召さな…

自民党が保守政党になるべきという理想主義

昨日も少し書いたけれど、この手の理想論は現実を直視しているように俺には思えませんね。ついでに民主党が「社会民主主義的な政党」だというのも幻想だと思いますね。 あるいはこうして書いてきたいずれも、日本では実現しないのかもしれない。政情は安定し…

織田信秀の忌日

⇒父信秀の死と斎藤道三との出会い - 膏肓記 俺は昔「織田信長=桃太郎」説という、しょうーもない説を思い付いて、実は今でも密かに思ってたりする(ちなみに検索したら同類さんが何人かいた)。 根拠は家来にサル(秀吉)とイヌ(前田利家)がいること。キ…