元日テレアナウンサー、薮本雅子さんのブログが炎上した。日テレの男性アナウンサーが盗撮した件について書いたことがきっかけだった。
で、俺はこの盗撮事件に関してはあんまり関心がない。関心がないが一応俺の考えを書けば、アナウンサーという職業は、職業柄、一般人よりも高い倫理が求められると思う。昔のアナウンサーはただニュースを読むだけだったけど、今はニュースにコメントをまじえることは珍しくない。盗撮で捕まったアナウンサーが、平然ともっともらしいコメントをするなんて世間が許すとは思えない。日テレは今後どういう処遇をするのか不明だけど、もし公にならなかったら、そういうこともありえたかもしれない。アナウンサーという職業に就くのなら、最初から、不祥事を起こしたら、微罪でも名前を公表される覚悟を持つべきであろう。というか、そもそも就職時にそういう契約を結ぶべきではあるまいか？法律上の問題があるのかわからないけど。アナウンサーの不祥事といえばＮＨＫの松平アナが有名だが、今でも現役で活躍している。ただし、不祥事の件は今でも人の口に上る。盗撮と暴行のどっちが罪として大きいかわからないが、まあ、盗撮アナが世間に受け入れられるのは、ちょっと難しいのではないだろうか。
で、それはそれとしてブログの炎上についてだけど、それは一つの意見であるから、俺は別に構わないんじゃないかと思う。だから、記事の中身についてあれこれ言おうとは思わない。それよりも驚くのは、炎上への反応だ。
退職しているとはいえ、元日テレアナウンサーである。「個人的に楽しんで書いているだけ」と言ったって、世間の注目を浴びるのは必至である。反応が来るのを予想できなかったのだろうか？テレビ局というのは、たとえば野球中継が延長されれば抗議の電話が殺到するし、延長しなければしないで抗議が殺到する。ニュースで人名を間違えれば抗議が殺到する。ドラマで主人公が原作だと死ぬことになっていれば、殺さないでという要望が殺到する。そういう場面が出てくるドラマも見たことあって、テレビ局とはそういうところだと俺は思っていたのだが、違うのだろうか？
あまりのコメントの勢いに狼狽しています。
そういう人が、ブログにコメントが殺到したからって、「狼狽」するというのが、どうにも腑に落ちない。
狼狽するのが嫌なら書かなければよかろうし、どうしても主張したいのなら狼狽することなく毅然とした態度を貫き通せばよい。
ところが、それ以前に、殺到することが予想できなかったようなのだ。有名人で、しかもかつて日テレで勤務していたアナウンサーだというのに。
過疎ブログを運営している俺でさえ、炎上するかもしれないということは、自意識過剰気味ではあるが、常に念頭に置いている。
俺はネット上での発言で、例えば下手にプライバシーを公開すれば、いたずら電話や手紙がくる可能性もあろうくらいのことはネットを始める前から予想できたし、ネットを始めて、掲示板というものを知ったとき、自分の発言に批判・反論・誹謗・中傷が来ることがあるだろうなんてことはすぐに想像できたし、ブログでもそういうことがあるだろうと想像するのも困難なことではない。
日テレの元アナが、日テレのアナに同情を寄せるように（見える）ことを書けば、批判がくる可能性は高い。日テレの番組でそんなこと言ったら抗議が殺到するだろう。そんなことは想定の範囲内ではないのか？自分には無縁のことだと思っていたのだろうか？
念のために書いておくが、炎上が予想されることは書くべきではないと言っているわけではない。そうではなくて、実際に炎上したからって「狼狽」するというのが不思議だということを言いたいのだ。「やっぱり来たか」くらいに思えないのだろうか？その上で、説明不足を説明する。あるいは反論する。あるいは無視する。あるいはコメント欄を閉鎖するとかなら話はわかるんだけど。
実は、そういうこともあるかもしれないと予想した上で、炎上参加者の「良心」に訴えるためとか、擁護してくれる人が出てくることを期待しての「狼狽」ではないかという、穿った見方もできるんですけどね。
でも、まあ「誤解される表現だったと思います。反省します。」ときちんと書いたのは、良かったと思います。これで炎上がおさまるかといえば、それはわからないけど、あとは放っておいてもいいんじゃないかと俺的には思います。
って、「ZAKZAK」にこんな記事が…
ブログ炎上の藪本アナ「日本の空気読めなかった」
炎上はしばらく終わらないでしょうね。彼女は一体どうしたいのでしょうか？とことんやりあいたいならこれでもいいけど、沈静化させたいんなら黙っていることでしょう。どっちを取るかは彼女の自由ですけど、思いつきで行動して深く考えていないのではなかろうか？
