5月25日すい星騒動と上岡龍太郎

例のすい星落下騒動について俺が初めて知ったのは4月17日のこと。
◆5月25日に地球に彗星が衝突?(するらしい。(エルエル)
http://10e.org/mt/archives/200604/172237.php
流し読みしていたから気付かなかったが、今読み返してみると「フランスで昔軍の空港の管制官をしていたエリック・ジュリアンさん」は、「ブッシュ政権によるイランへの先制核攻撃の方針がより高い意識体(つまり宇宙人)に影響を与えているため」なんて凄いことを言っているようだ。というわけで、最初からトンデモだったのだけど、それ以前に胡散臭かったので、そこまでチェックしてなかった。まあ、こんなの本気で信じる人はいないだろうし。


で、その場限りで忘れていたんだけど、5月8日に、
『【予測】地球滅亡まで残すところあと17日。滅亡の3時間前、日本の芸能界で起きたこととは・・・』(コロコロザイーガ
http://ameblo.jp/korokorozaeega/entry-10012240621.html
というネタ記事が出て、まだ続いていたんだと思い出す。で、ここで注目すべきは「地球滅亡」というところ。ジュリアンさんも知ったらびっくりするかもしれない。彼は「破片が落下して甚大な被害を及ぼす可能性がある」とは言っているけど、地球滅亡とまでは言っていない。いつの間にか拡大解釈されている。だが実は俺もさっき気付いた。元々いい加減に記憶していたし、まともにしてなかったから、元々「地球滅亡説」というトンデモ説があったんだと勘違いしてしまった。おそらく「地球滅亡説」は日本だけのものだろう。モロッコではパニック状態が起きてしまったようだが、これはあくまで津波に恐怖したものだ。


それはともかく、おそらく24日から25日には2ちゃんねるで祭りになるだろうから見てみようと思った。


で、その2ちゃんねるには、
【宇宙】 "5月25日ごろ" 通称「謎のすい星」の墜落で、大西洋に大津波発生と警告…仏研究家
というスレッドが5月22日に、『すい星墜落で大西洋に大津波発生と警告=仏研究家ジュリアン氏』という「Yahoo!ニュース」22日付の時事通信配信の記事を元に立てられる。最終的にどこまで伸びたか知らないけど、26日に28スレまで行ったことは確認できた。


で、俺はこういうネタ大好き。かなりユニークな「フランス人研究家」が唯一人唱えていることが、実際に起きるなんて可能性は限りなくゼロに近い。だけど、それをあえて信じることにしてネタとして楽しむ。そういう楽しみ方。


だけど、それでいいのかちょっと考えさせられることがあった。
YouTube」で見た、「探偵ナイトスクープ」の上岡龍太郎局長が怒って帰ってしまった場面。(リンクは問題ありそうだからやめておく)
検索すると1994年の出来事らしい。上岡局長が激怒した肝心の部分がどこなのかわからないのが残念だが、状況を見るに、幽霊がいるともいないとも結論付けてはいないのだけど、視聴者によっては、いるのではないかと信じてしまいかねない演出に激怒したようだ。

面白かったらいいわけやなくて、面白くても、それによって、何らかの影響力を与えるということを常々考えとかないかんわけですよ。


シャレがわからないといえば、まあそうなんだけど、現実に信じてしまう人もいるのだから、上岡氏の言っていることにも一理ある。今回の祭りでも、地球が滅亡するんだからと貯金全部使ってしまったとかサラ金で借金して豪遊したとか、そんな書き込みがあって、まあほとんどネタだとは思うけど、万一本当にそんな人がいたらシャレにならない。世の中には、まさかそんなこと本気にしないだろというようなことを本気にしてしまっている人が存在するわけで、ブログを巡回していても、中には本気で書いてるのか、別の目的(敵を貶めるためとか)があるのかはっきりしないのもあるけど、素で信じているらしいものもたくさんある。


そんなのは信じるのがどうかしているんであって自己責任だと切り捨てることも可能だけど、それでは済まなそうなところもあるんで難しい。
こういうネタが大好きな俺でも、行方不明になった人を超能力者が探すという某番組は非常に腹立たしく思っている。しかし、どこからが許せて、どこからが許せないのかとなると、よくわからない。全部駄目ってことになると世の中かなりつまらなくなりそう。悩ましい。