秀吉はボケ老人だったのか?

久しぶりにカキコ


大河ドラマ功名が辻』は久々に好調だったらしいけど、俺は結局8月頃でリタイアしてしまいました(それでも最近では続いた方だけど)。先週、総集編やっていたので、それだけは見ました。


で、柄本明が演じる秀吉の晩年。少しだけしか総集編では登場しなかったけど、凄いことになっていたようですね。検索したところ、失禁シーンもあったそうで。要するに秀吉はボケ老人になってしまったんですね。原作の司馬遼太郎の小説にも秀吉は老衰だったみたいな記述があったように記憶しているから、いわゆる司馬史観を取り入れたんでしょうね。


しかし、史実の秀吉は本当にボケていたんでしょうか?秀吉は62才で死んだのだから、ボケるにはまだ早いような気がします。もちろん若くしてボケてしまう人もいるから、可能性が無いとはいえないけど。


思うに、それは秀吉の大陸出兵とか、秀次事件とかが「正気の沙汰ではない」という考え方によるものだと思う。それともう一つ、当時の日本人の寿命が今と比べて短かったから、当時の人は老けるのが早かったという考え方もあるのだと思う。実際、そう言っている人を見たことがあるし。


前者については、話せば長くなるので省くけど、後者のほうは医学的にどうなんだろう?平均寿命が短いと老化が早くなるなんてことがあるんだろうか?犬や猫なら人間と比べて寿命は短いし、老化も早いというのはわかる(ボケるのかは良くわからないらしい)。しかし、数百年前の人間と現代の人間で、老化に差があるなんてことがあるのだろうか?確かに、今の20歳と、戦国時代の20歳を比較すれば、戦国時代の方が遥かに大人だったろうとは思う。ただし、それは肉体的というより、精神的・社会的なものでしょう。また、昔の人は40代の働き盛りでも隠居は珍しくなかっただろうけど、これもやはり社会的なものでしょう。今でも平均寿命が短い国はいっぱいあるけど、その国の国民は老化が早いのだろうか?わからないことだらけ。


勿論、ドラマや小説が史実通りでなくてはいけないということはないんだけど、でも、一体どうして、秀吉がボケていたという設定が出来るのか?ここがどうも腑に落ちないんで、もやもやしてしまう。